2009年2月28日土曜日

森毅氏、オムレツを作っていて大やけど!

これはお気の毒なことだ:
時事ドットコム:森毅さん、大やけど=料理中、火が服に−京都: "森さんは卵を焼いてオムレツを作っていた際、着ていたパジャマの上着に火が燃え移り、自分で消し止めた。"
でも、オムレツは強火で作るものではない。「強火でジューッ」という伊丹十三式やり方は危険なのである。

オムレツはテフロンのフライパンを使い、ごく弱火で加熱する。時々箸で底をさらうようにして、三分ぐらい弱火のまま放置。それだけで出来上がる。

同じようにスクランブルエッグも弱火で作る。プロは湯煎で作るぐらい。「強火でジューッ」は伊丹十三が「タンポポ」で広めた迷信。おまけに危険。

2/28 Today 機動隊が浅間山荘に突入(1972)

あさま山荘事件 - Wikipedia: "あさま山荘事件または浅間山荘事件(あさまさんそうじけん)とは、1972年2月19日に始まる、長野県北佐久郡軽井沢町にある河合楽器の保養所「浅間山荘」において連合赤軍が起こした事件である。2月28日に警察が浅間山荘に強行突入。死者3名(うち機動隊員2名、民間人1名)、重軽傷者27名(うち機動隊員26名、報道関係者1名)を出したが、人質は無事保護され、立てこもり犯5人は全員逮捕された。

突入の様子は、テレビで生中継され、その日の総世帯視聴率は調査開始以来最高の数値を記録し、人質救出の瞬間は民放、日本放送協会(NHK)を合わせて視聴率90%弱を記録した。同日のNHKの報道特別番組(9時40分から10時間40分に渡って放送)は、平均50.8%の視聴率(ビデオリサーチ・関東地区調べ)を記録した。これは2000年代に入った現在でも、報道特別番組の視聴率日本記録である。"
おいらも見た。

佐々淳行が例によって自慢している:



たしかに当時の警察庁長官後藤田正晴が付けた4条件(下)は厳しすぎた:
  1. 人質の無事救出(警備の最高目的)
  2. 犯人全員の生け捕り逮捕
  3. 身代わり人質の拒否
  4. 火器使用は警察庁許可(「犯人に向けて発砲しない」)


ニッポンは「犯人」を甘やかしすぎだ、FBIだったら機関銃持ってすぐ突入したことだろうと、あの時強く感じた。今でもそう。

2009年2月27日金曜日

NHKニュース:介護産業はいま……介護産業は「直間比率」を見直すべきではないか?

このニュースを見ながら考えた:
インターネットTVガイド: "ニュース▽再就職先は見つかるか介護職に挑戦する人は▽たいやき誕生百年の最新事情 池田達郎 鈴木奈穂子"
失業者が急増する中で、失業者を介護産業に誘導しようとしていろいろ取り組みがなされているが、なかなか上手く行かない。もっと介護に予算を寄こせというステレオタイプな利益誘導ニュースだったが、問題の本質は介護産業の「直間比率」の異常さにある。

介護産業の事務職員は空調の効いたオフィスに座りながら「われわれがこんなに努力をしているのに労働者が集まらない」と文句を言っていた。デスクワークをする人のお給料が高すぎて現場の労働者にお金が回らないからではないのか?

これについてはいろいろ書いた。ここ。われわれが払う介護保険料のほとんどが、デスクワークをする人たちのお給料になってしまうのだ。老人が望むのはもっと直接的なサービス(例えばおむつを替えて貰うこと)だけ。年寄りは自分の払う保険料がエラソーな「なんとかマネージャー」なんかのお給料に回ってしまうことには不本意である。毎日近所で見かけるが、デイサービスのご老人の送り迎えに多大の労力とお金を浪費しているように見える。誰でもデイサービスなんかに行きたくはないと思っているはず。介護車によるデイサービスの送り迎えなんかは不必要な経費だ。このおかげで実際のご老人に対する直接的サービス(現場の介護士)にはほとんどお金が回らない仕組みになっているのだ。

外国人介護士の入国さえ自由化すれば、介護士市場が成立し、各自は自宅でサービスを受けることが出来ることになり、膨れ上がった「介護産業」とやらの「9割ピンハネ」システムから逃れることが出来るわけで、万事めでたしめでたしのはずだが、ニッポンでは既得権層(介護産業)の力が強いので、なかなかそういうことにはならない。業界(既得権者)の利益が優先されるから。ニッポンには既得権がのさばりすぎる。

老人の福祉より既得権集団の利益を優先するニッポンの「介護システム」とやらは「アンサステイナブル」(維持不可能)。将来崩壊するのは目に見えている。今のうちから手を打つべきだ。

2/27 Today 網野善彦死去(2004)

網野善彦 - Wikipedia: "網野 善彦(あみの よしひこ、1928年1月22日 - 2004年2月27日)は、日本の歴史学者。専攻は日本中世史。中世の職人や芸能民など、農民以外の非定住の人々である漂泊民の世界を明らかにし、天皇を頂点とする農耕民の均質な国家とされてきたそれまでの日本像に疑問を投げかけ、日本中世史研究に大きな影響を与えた。また、中世から近世にかけての歴史的な百姓身分に属した者達が、決して農民だけではなく商業や手工業などの多様な生業の従事者であったことを実証したことでも知られている。その学説には批判もあるが、日本史学に民俗学からのアプローチを行い、日本史学に学際的な研究手法を導入した功績は広く認められている。"


そう、ニッポンは決して農民だけで構成された社会ではない。現在の都市貧民も立派なニッポン国民。それなのにあまりに虐げられてはいないか?

全集が刊行中:
asahi.com:多彩な研究を編成 網野善彦さん著作集刊行 - 文化一般 - 文化・芸能: "日本の歴史を問い直し続け04年に死去した歴史家・網野善彦さんの著作集が岩波書店から刊行される。09年夏までかけ、別巻を含め19冊が出る予定。"




2009年2月26日木曜日

メンネン・スキンブレーサーはアマゾンで買える!

メンネン・スキンブレーサー。おいらはいまだにこんな古くさいものを使っている。でも普通のドラグストアではなかなか入手しにくくなってしまった(売れないのだろう)。箱崎に行く都合があったので、帰りに丸ビル地下のアメリカンファーマシーで買う。現在10%のディスカウントセール中。行幸通りの駐車場が工事中なのでちょっと戸惑ったが、丸ビルの駐車場でいいのだ。10分100円。

面倒くさいので、今後のために入手方法を調べてみた。なんとアマゾンで売っていた。



二本買うとすると、アマゾンの配達料はただになるので、まあ同じようなもんだ。今度からそうしよう。世界恐慌の中を生き残るためにはこれぐらいせこくならねばならないのである。

ご参考:旅先で暴漢に襲われケガなんかするとまず傷口を消毒すること。薬用アルコールがない場合、メンネン・スキンブレーサーを使う。今どきの「肌に優しい」とやらのアフターシェーブローションでは消毒力が不足。サバイバルにはメンネンはおすすめ。

「駐留米軍は第7艦隊で十分」(小沢一郎)

「駐留米軍は第7艦隊で十分」 民主・小沢代表 - MSN産経ニュース: "民主党の小沢一郎代表は24日、在日米軍再編に関連し「米国もこの時代に前線に部隊を置いておく意味はあまりない。軍事戦略的に米国の極東におけるプレゼンス(存在)は第7艦隊で十分だ」と述べ、将来的に日本に駐留する米軍は海軍関係だけで十分との認識を明らかにした。"
そう、虎の威を借りてバカ騒ぎする連中が多すぎる。虎がいなくなればあいつら(ウヨ)も少しは温和しくなる。

沖縄は米国の中近東作戦のためにある。中近東に海兵隊を動かそうとすればインド洋のディエゴ・ガルシアがなくては出来ない。ディエゴ・ガルシアへの米国本土からの補給は、沖縄基地がなければ不可能。北朝鮮や中国などの核パワーとはアメリカは絶対に戦争するつもりはない(強い敵は味方に引き込むのがアングロサクソンのやり方)ので、日本が北朝鮮などと揉めたときに沖縄は役に立たない。要は沖縄は米国の中近東戦略のためにある基地なのだ。それなのにニッポン政府は「思いやり予算」なぞアホなことを言って基地経費を負担している。ほとんどが自民党の票田である強欲な不在地主への支払い地代(軍用地料)だ。

ニッポン政府は無駄遣いを止めろ。米国は、自分に必要なものはちゃんと自分でカネを払って使え。

2/26 Today 大薮春彦が死んだ(1996)

大藪春彦 - Wikipedia: "大藪 春彦 (おおやぶ はるひこ、男性、1935年2月22日 - 1996年2月26日) は、日本の小説家。京城生れ。高松第一高等学校卒業。早稲田大学教育学部英語英文学科中退。代表作に「伊達邦彦シリーズ」のほか、『蘇える金狼』『汚れた英雄』など。

激しいアクション、暴力を描く通俗的な作品が多く、それゆえに「暴力賛美の小説」と批判されることもある。一方、日本における冒険小説、ハードボイルド、暗黒小説の先駆者と評される事も多い。それらの作品には強烈なストイシズムと反権力志向を常に持ち合わせるタフな主人公が登場する。特に伊達邦彦(「野獣死すべし」ほか)や朝倉哲也(「蘇える金狼」)、北野晶夫(「汚れた英雄」)はその典型的な例であり、大藪にとっても思い入れが深い登場人物であるという。「ギリギリの生死の狭間では、善も悪もない」という作者の哲学を強烈に推進する為に肉体・精神的屈強さを仮託されているとも言えよう。"


PTAおばさんは大嫌いな小説だが、おいらは大好き。

2009年2月25日水曜日

NHK:ためしてガッテン「口内炎」……クスリは効かない?

今晩の番組は面白かった:
ためしてガッテン:過去の放送:口内炎スピード完治!: "10代から80代の男女に「口内炎ができたことがあるか」と尋ねたら、ほとんどの人が経験者でした。塗り薬または飲み薬を使うと答えた人の中では、「効き目あり」「まあまあ効く」と答えたのは半数以下でした。"
クスリは効かないとのことだが、異議あり。おいらの使っているクスリは効果覿面。

いままで「ケナログ」軟膏を使っていたが、確かに効かなかった。でもカミさんがおフランスから持ち帰った下のクスリは、「瞬間的に」効く。

BoroStyrol

どこの薬局でも処方箋なしで買えるクスリ。液体。綿棒に浸して塗るだけで瞬間的に痛みが消える。後は勝手に治る。ヨーロッパに行く機会があれば買ってくること。機会がなければ、人に頼むこと。

NHK「クロ現」:沖縄の土地(軍用地)賃貸ビジネスが大人気!

毎度のことながら憂鬱になるニッポンの現実。沖縄では米軍に土地を貸して巨額の地代を貰っている地主集団(39000人)が大儲けしている。まさに沖縄のリーディング産業となっているが、働かずとも食えるので彼らは勤労意識を失い、一方で地代を貰えない集団との社会格差を生み出し、沖縄社会全体が不健全化しているという:
クローズアップ現代 NHK 沖縄で何が"100年に一度とも言われる大不況の中で今、ある金融商品が投資家の間で密かに注目を集めている。その商品とは、沖縄のアメリカ軍基地や自衛隊基地内の土地、"軍用地"だ。投資家たちが注目するのはその安定性だ。地主には日本政府から毎年、軍用地料が支払われる。しかもその額は毎年確実に上がり続けているのだ。インターネット上では軍用地に関する情報が飛び交い、沖縄の不動産業者には本土から問い合わせが殺到している。本来、軍用地料はアメリカ軍に土地を奪われた住民たちへの補償としてかつての地主へ支払われてきたものだ。しかし、相続税を支払えないなどの理由で手放す人が増え、軍用地が市場に出回り始めているのだ。番組では軍用地が投資対象になっているというおかしな実態を検証し、日米安保を支える軍用地料という制度が抱える問題点を描く。"

地主の数は39000家族。一世帯あたり年平均で223万円貰える。借地料は年々継続的にアップされる。31年間で実に9倍にもなった。沖縄の平均地代は下落を続けているが、軍用地については恣意的に地代は年々値上げされている(今年は普通の土地の地価・地代の大暴落の中で軍用地料だけは1.02%アップ)。日本政府が全部納税者の負担で払っている。こんないい収益資産はないので全国各地から沖縄の軍用地を買いたいという依頼が殺到している。今の相場で買えば1200万円の投資で年間50万円以上の収入は固い、おまけに年々収入が増えるとのこと。国債なんか買ってる場合じゃないと、カネを持っている投資家は目の色を変えて沖縄の地主から高値で土地を買いあさっているらしい。ネットでも宣伝している(例えばここ)。

だから米軍基地が返還されてしまうと沖縄の地主たちにとっては大問題となる。それで食っているのに収入の道を断たれるからだ。当然、返還反対運動が起こる。その反対運動家たちはみんな大豪邸に住んでいる。なんだかヘンだ。でも、岡本行夫は日本の安全保障のために払わねばならないコストだと主張する。

食糧自給は日本の安全保障だ、だから納税者は高いコストを負担しろとする日本の農業関係者の主張とよく似ている。だから、沖縄でも他の地方でも、日本のイナカでは勤労意欲が極端に低下しているのである。

沖縄の米軍基地は中国海南島なんかに移転して貰った方が、米中日三カ国の国益に合致すると思う。農産物についても同じ。

オバマ米大統領の施政方針:教育、農業関連、医療などでの無駄の根絶を確約!

オバマの施政方針演説はよかった。なかでも無駄遣いを根絶すると明言したのはよかった:
asahi.com(朝日新聞社):オバマ米大統領の施政方針演説全文(2) - 国際: "この予算で我々は、機能しない教育プログラムや、支援を必要としない大規模農業ビジネスへの直接支出をやめる。我々はイラクで数十億ドルを無駄にしてきた随意契約を排除し、使ってもいない冷戦時代の武器システムに対する出費をしないように防衛予算を見直す。高齢者の健康向上に役立たない高齢者医療保険制度での浪費、詐欺、悪用を根絶するとともに、雇用を海外に移している企業への減税をやめ、税体系に公正さとバランスの感覚を取り戻す。"
どっかの国とは大違い。

日本ではこれだけ景気が悪くなったのだから、なんでもいいからお金を使うことはいいことだ、バラマキをやれ、とする風潮がいまだに蔓延っているが(それを期待して利権団体がまたしても暗躍しているが)オバマは合理的。意味のない浪費をして構造不況がよくなるわけはないのである。

昨夜の日経で鹿島茂が「合理ゆえの不条理」と題してコラムを書いていた。新幹線の東京駅でJRの職員が「乗車券は忘れずにお取り下さい」と連呼する姿を見る度に「アプシュルド(不条理)!」という言葉が口をついて出てしまうという。人件費の節約のための機械化やコンピューター化のはずだったのに、別の人件費がかかっているのだ。JRの例は氷山の一角。

不景気だからいらない雇用でもなんでも雇用を増やすのがいいとマスコミは言う。しかし、いらないものはいらないのだ。そんなことをやっていては経済はますます停滞する。不況脱出の鍵は、世界でも非常に立ち後れているわが国の生産性改善のための投資にある。

日米首脳会談:オバマは麻生さんの名前を忘れてしまったのかしら?

テレビで放映された会談の冒頭部分でのオバマの喋り方に注意。麻生首相の名前を言おうとして、言葉が詰まり、「プライムミニスター」と呼んでお茶を濁す。名前を忘れてしまったのがミエミエ。You Tube に動画がある。

これが内容:



動画はテレビ局のものなのですぐに削除されてしまうかも知れないけれど、一応紹介。字幕にはちゃんと「麻生首相」となっているのが笑える。

2/25 Today タウンゼント・ハリスが死ぬ(1878)

タウンゼント・ハリス - Wikipedia: "タウンゼント・ハリス(Townsend Harris, 1804年10月3日 - 1878年2月25日)は、アメリカ合衆国の外交官である。民主党員、聖公会信徒。妻子はなく、生涯独身。日本の江戸時代後期に訪日し初代駐日公使となり、日米修好通商条約を締結したことで知られる。"


「唐人お吉」の相方とか、強引な外交交渉スタンスとか、あまりいい印象は持たれていないが、当時は戦争になるのが普通だったアジアでの通商条約交渉を、本国からの支援もほとんどないままたった一人でやり遂げてしまったハリスはやっぱりエライ人である。

ハリスと結んだ条約とは:
日米修好通商条約 - Wikipedia: "日米修好通商条約(にちべいしゅうこうつうしょうじょうやく)は、安政5年6月19日(グレゴリオ暦1858年7月29日)に日本とアメリカ合衆国の間で結ばれた通商条約。幕末の混乱期から明治初頭にかけ、日本が列強と結ぶことを余儀なくされた不平等条約の一つである。幕府は同様の条約をイギリス・フランス・オランダ・ロシアとも結んだ(安政五ヶ国条約)。

内容:
  • 条約港の設定。神奈川(1859年7月4日)・長崎(1859年7月4日)・箱館(函館)(もとから)・新潟(1860年1月1日)・兵庫(1863年1月1日)の開港。(下田の閉鎖(1860年1月4日))
  • 領事裁判権をアメリカに認める。
  • 江戸(1862年1月1日)・大阪(1863年1月1日)の開市
  • 自由貿易。
  • 関税はあらかじめ両国で協議する(協定税率。関税自主権がない状態)。
  • 内外貨幣の同種同量による通用。
  • アメリカへの片務的最恵国待遇

ただし、実際に開港したのは神奈川ではなく横浜(7月1日開港)、兵庫ではなく神戸であった。このことは条約を結んだ各国から批判もされたが、明治新政府になると横浜を神奈川県、神戸を兵庫県として廃藩置県することで半ば強引に正当化した。

最恵国待遇については、当初アメリカ側からは双務的な最恵国待遇を提案されたものの、鎖国政策を出来るだけ維持して、一般の日本人に対しては自由な海外渡航を認める考えがなかった幕府側から断ったとする説もある。

貨幣の交換比率は銀貨を基準に定められた。当時の日本の金銀比価は金1に対し銀4.65であり諸外国の相場(金1対銀15.3)に比べて銀が強く、物価は金基準では諸外国と同等、銀基準では格段に安かった。そのため幕府は金貨基準の貨幣の交換を主張するがハリスは銀貨基準の交換を主張して押し切り、金の流出・インフレーションによる経済の混乱を引き起こすこととなった。

特に最後の為替レートの設定については、現在までも評判が悪い。この本(↓)ではハリスのことを、有利な為替レートで自分の老後資金を貯めることだけに興味があった強欲な商人上がりの外交官と糞味噌に書いてある。80年代の日米経済摩擦の最中に書かれた本だけあって、全編これ被害者意識むき出しという本だがどっかの賞まで貰っている。この問題の本質は、当時の日本に於いては金・銀の交換比率が国際基準と違っていたというだけの話。開国する以上、当然金銀交換比率の「裁定(金の流出、銀の流入)」がなされることは当たり前のことに過ぎなかった。



2009年2月24日火曜日

日経ビジネス:「偽装農家」と、見て見ぬふりをする農業委員会と農水省が日本の農業をダメにしている(神門善久)

いつもながら限りなく憂鬱になる報告:
ずさんな農地行政が農業の自壊を招く:日経ビジネスオンライン: "耕作放棄や違法転用によって、消えていく農地。機を見て農地を売り抜こうとする「偽装農家」。それを見て見ぬふりをする農業委員会と農林水産省——。明治学院大学経済学部教授、農業経済学者の神門善久氏は、これらの問題を早くから指摘してきた。今回から2回にわたり、著者の吉田鈴香が神門善久教授に話を聞く。"
今回は第一回とのことだが、内容をご紹介。

抜粋:
  1. いいかげんな農政提言が出るたびに、農業は間違いなく悪くなっています。農政提言のワナは、大きく3つあります。第1は、「規制にしがみついているJA(全国農業協同組合)と農水省をやっつければ、農業は活性化する」というもの。2番目は「農業には秘められたビジネスチャンスや、世知辛い現代社会が忘れた価値があり、農業の新たな価値に目覚めた人が確実に増えている」というもの。そして3番目は「食糧危機が来るかもしれないから、皆で自給率を上げよう」というものです。この3つの提案は論理が単純明快で、読者にもウケる。ただ3つに共通している致命的な欠点は、事実と異なることなのです。
  2. それよりも重要なのは、今、大変な不正が起きているということです。農業の最大の問題は、農地と労働で違法・脱法行為が急拡大していることです。転用規制も税制も、法律の条文はどんどん無視されます。耕作放棄して雑種地になっていても、農地と称して相続税を逃れる。いかがわしいダミー農業生産法人が農地を買い漁っても歯止めがありません。農地法の規制が新規参入を阻害しているというのは、私には信じられない話です。
  3. 優良農地は違法転用などによって住宅地や商業施設にされ、地権者が「濡れ手で粟」の利益を得ています。農地扱いだから相続税の丸逃れをしてしまうのです。耕作放棄も蔓延している。稲作で農業の体裁を整えながら、機を見て農地を売り抜けようとしている「偽装農家」も多く、農業委員会も農水省もこれを看過しています。農地の“錬金術”に騙されてはいけません。そして、産廃業者の流入。これらには農政部や政府、農業委員会も絡んでいるでしょう。
  4. 農村には「都市部とは違って、昔ながらの集落機能や規範がある」と思うかもしれませんが、実際にはそうでもないのです。既に、農村にもミーイズムやモンスター化が来ている。平地農業地帯というのは本来、収益を生むはずの農業地帯です。そこで耕作放棄が発生しているのは、担い手不足のせいにはできません。「偽装農家」による非営農目的での農地所有や、農地の転用期待こそが、平地農業地帯の耕作放棄の主たる原因です。
  5. 中山間農業と平地農業は、別に議論すべきだと思います。高齢化した中山間農業の耕作放棄地の映像だけ見せておいて、「高齢化が耕作放棄の主要原因」というストーリーを作るのは、平場の優良農地で発生している農地の無秩序化から目をそらす方便です。土地転用だけでなく、減反論議もそうです。目下の減反論議は実態と乖離した抽象論になっています。その結果、産廃業者と偽装農家ばかりが“漁夫の利”を得かねない状況です。解決を求めるには、実態をきちんと見るところから始めなければいけません。
  6. まずは、どれぐらいいいかげんなことが行われているかを洗いざらい出すべきです。農地だと、農地基本台帳と実態が全然合っていない。農地パトロールがいいかげんである。「5年以内で耕作放棄地解消」と言っているけれど、これは違反転用の追認に使われる可能性が高いんです。農外転用も、耕作放棄地解消策の1つとして農水省が容認しているからです。

ニッポンの農業はどんどんダメになって行くが、当事者は一向に平気。そのツケはすべて消費者が払払う仕組みとなっているからだ。

2/24 Today 『米欧回覧実記』編著者の久米邦武が死ぬ(1931)

久米邦武 - Wikipedia: "久米 邦武(くめ くにたけ、天保10年7月11日(1839年8月19日) - 昭和6年(1931年)2月24日)は、明治から大正期の歴史学者。長男に洋画家の久米桂一郎。佐賀藩士。

肥前国に生まれる。佐賀藩校弘道館で学び、1862年に江戸に出て昌平坂学問所で学んだ後、明治政府に出仕。明治4年(1871年)、岩倉使節団の一員として欧米を視察。帰国後に、『米欧回覧実記』を編集。"

この本(米欧回覧実記)は非常に興味深い資料。トクヴィルの『アメリカの民主政治』と並ぶ名著といえば言い過ぎか。




全部で5巻だが、文庫なので買いやすい。

岩倉使節団はまず最初に米国を訪問。米国の強大さに驚倒。歴史は日本の方が長いのにどうしてこんなに違うのかと考え、その答は「教育制度」の違いにあると断じる。曰く:
日本は、上下貧弱を免れざるは何故ぞ。蓋し(日本の)不教の民は使いがたく、無能の民は用をなさず、不規則の事業は功をみず。

今でも言えてる。「不朽の名著」たる所以である。

2009年2月23日月曜日

上証50でスリルを楽しんでみるか!

世界中糞詰まりの状況下、夢があるのはやっぱり中国(A株)だけか。去年の春@5万円ぐらいで売り払った上海株式・上証50連動ETFを @22,500円で買い戻す。

あそこはほとんど無限と言っていいほど社会インフラへの投資需要があるから、公共事業はまさに「血となり肉となる」国。どっかの国とは大違い。A株だったら先進国の金融危機の影響も受けにくい。

今度内陸に向かって新幹線をたくさん作るんだって。まさかの時には人民解放軍を新幹線で送り込むとのこと。これなら安心。

今が「底」なのかは後にならないとわからないけれど、購入時期をずらして少しずつでも仕込んでおくタイミングと判断。世界大恐慌の時も全体主義の国だけは比較的元気だった。共産党独裁でトップダウンで政策を進められる国は、非常時に強い。

上証50ETFは上場のタイミングが最悪だったけれど、今からの汚名挽回に期待。

2/23 Today アラモの戦いが始まる(1836)

アラモの戦い - Wikipedia: "アラモの戦い(アラモのたたかい, Battle of the Alamo)は、テキサス独立戦争中の1836年2月23日 - 3月6日の13日間にメキシコ共和国軍とテクシャン反乱軍の間で行われた戦闘。テキサス側の拠点とされ戦闘の舞台となったアラモ伝道所はテキサス州サンアントニオ中心街の一角に遺跡がある。"
結果はテキサス側の全滅。デイビー・クロケットも死にました。

「皆殺しの歌」のトランペットが思い出される。「内戦」には国際法は適用されないのでメキシコのサンタ・アナはテキサス反乱軍の全員を殺せと命令したのでした。

映画『アラモ』は愚作。でも愚作なりに面白い。



2009年2月22日日曜日

NHK「ダーウィンが来た! 生きもの新伝説」は、面白いな

ダーウィンが来た!生きもの新伝説 - 剣をかざしたスーパーフィッシュ!」: "鼻先に長い剣をもつ巨大魚、カジキ。数千匹もの大集団で小魚を使い込み、自慢の剣を振り回して獲物を仕留める。剣をかざしたスーパーフィッシュ、カジキを世界の海に追う。"
カジキの「吻」の使用方法など、勉強になった。この番組のいいところは、動物を呼ぶときに「○○たち」という間違った日本語を使わないことだ。「非NHK的」という意味でいい番組。他のNHKの動物番組では「○○(動物名)たち」のオンパレードで辟易させられる。「たち」という複数表現語尾は人間を数えるときに限られていることをまるで無視しているのである。こういうことではこどもたちの日本語は乱れるばかり。

同じNHKでも番組によってこの種の言語表現が異なる。散人はこれを番組の「エコロ汚染度」によると見ている。「エコロ」がのさばる番組では例外なく「動物たち」という日本語文法に則さない表現が使われている。また「仲間」という「ムラ社会言語」も多用される。こうして日本語はどんどん乱れてゆく。

他にも、日本のことを「ニッポン」と発音する番組は、たいてい「ウヨ番組」。これもいやだ。「ニッポン、ニッポン」と連発する番組はだいたい信用しない方がいい(「クローズアップ現代」がその典型)。「ダーウィンが来た」では、ちゃんと「ニホン」と発音しているので、内容に信憑性がある。

蛇足)「カジキ」のことを「カジキマグロ」というのは、ニッポンの漁業関係者が「カジキ」を少しでも高く売ろうとして勝手に決めた呼称で、実際はマグロとは何の関係もないお魚。食い物の生産者は実にあくどいのだ。他にも中国製のウナギを国産と偽って高く売るとかいろいろあくどい手口が目立つが(実際は中国産のウナギの方が安全で旨かったりするのだが)、この手の詐欺が通用する根源的な原因は消費者のアホな「ブランド信仰」にある。中身のない「ブランド」をナイーブに信じて高いお金を払って騙されているようでは、この長期化する世界大恐慌下、消費者は生き残れない。もっと賢くなろう。

紅梅八分咲き、サザンカの剪定

今年は暖かいので紅梅がはやくも咲く。ほとんど満開。剪り残していたサザンカ(ピンク)も花が終わったので剪定をする。

紅梅にはメジロ、シジュウガラ、コガラなど、連日たくさんやって来て花を食べ散らかす(密を吸っているのだろう)。花が小さいものだからどんどん落ちる。メジロの落花狼藉だ。

サザンカは放っておくと枝が曲がりくねって蛇のように絡み合い、風通しが悪くなる結果チャドクガが付くので、今年は思い切って中透き。曲がりくねった枝は元から剪るのがコツ。

2/22 Today 聖徳太子薨ず(622)

聖徳太子 - Wikipedia: "聖徳太子(しょうとくたいし、敏達天皇3年1月1日(574年2月7日) - 推古天皇30年2月22日(622年4月8日)(同29年2月5日説あり-『日本書紀』))は、飛鳥時代の皇族。本名は厩戸(うまやど)であり、厩戸の前で出生したことによるとの伝説がある。

厩戸皇子は当時最大の豪族である蘇我馬子と協調して政治を行ない、隋の進んだ文化をとりいれて天皇の中央集権を強化し、新羅遠征計画を通じて天皇の軍事力を強化し、遣隋使を派遣して外交を推し進めて隋の進んだ文化、制度を輸入した。仏教の興隆につとめ、『国記』、『天皇記』の編纂を通して天皇の地位を高めるなど大きな功績をあげた。"
いわば当時の改革開放路線の指導者ですな。もちろん既得権側(守旧派)の抵抗はすさまじかった。

守旧派とは物部氏に代表される土着の武装勢力(軍衆)。土着勢力は常に現状維持を望むものなのである。開明派は苦戦するが厩戸皇子の大活躍で土着勢力を撃ち破る:
用明天皇元年(585年)、敏達天皇崩御を受け、父・橘豊日皇子が即位した(用明天皇)。この頃、仏教の受容を巡って崇仏派の蘇我馬子と排仏派の物部守屋とが激しく対立するようになっていた。用明天皇2年(587年)、用明天皇は崩御した。皇位を巡って争いになり、馬子は、豊御食炊屋姫(敏達天皇の皇后)の詔を得て、守屋が推す穴穂部皇子を誅殺し、諸豪族、諸皇子を集めて守屋討伐の大軍を起こした。厩戸皇子もこの軍に加わった。討伐軍は河内国渋川郡の守屋の館を攻めたが、軍事氏族である物部氏の兵は精強で、稲城を築き、頑強に抵抗した。討伐軍は三度撃退された。これを見た厩戸皇子は、白膠の木を切って四天王の像をつくり、戦勝を祈願して、勝利すれば仏塔をつくり仏法の弘通に努める、と誓った。討伐軍は物部軍を攻め立て、守屋は迹見赤檮(とみのいちい)に射殺された。軍衆は逃げ散り、大豪族であった物部氏は没落した。

最近の日本では守旧派の土着勢力の大逆襲が始まっている。近代ニッポンも風前の灯火。平成の聖徳太子がはやく現れないと、やばい。

ところで、一万円札はやっぱり聖徳太子でなくちゃ迫力がない。聖徳太子の一万円札がなくなったあたりから日本の衰退が始まったような気がする。

2009年2月21日土曜日

NHK名曲探偵アマデウス:「展覧会の絵」……アマデウスお前もか!

NHK クラシックミステリー 名曲探偵アマデウス | 事件ファイル: "ムソルグスキー作曲「展覧会の絵」とは 19世紀後半、ロシアの風土に根ざした個性が際だった作曲家、ムソルグスキーの代表作。展覧会場を歩く人を表したプロムナードと、'絵'を表す表題のつけられた10曲からなる組曲で、曲によってテーマや風合いがそれぞれ違う。元々はピアノ曲だったこの曲を、後にフランスの作曲家ラヴェルが編曲したことで、世界的に知られることとなった。この多くの音楽家を引き付ける、ムソルグスキー「展覧会の絵」の魅力に名曲探偵が迫る!"

この番組はたいへん勉強になるのでほとんど見ている。でも、今晩のはとてもNHK的。「ニッポン伝統文化を見直そう!」という安易な結論。まあ、ご時世といえばそうなんだけれど、最近のテレビはこれが多いから、ちょっと怖い。

ムソルグスキーは同じロシア人作曲家のチャイコフスキーのような「西洋かぶれ」を嫌って、ロシア本来の文化を主張したのだそうだ。その「展覧会の絵」が当時のグローバリズムの担い手フランス人の編曲によって世界的に知られるようになった事実はさておき、おいら極東の辺境住民にとっては、どっちもどっち、あまり変わらないんだよな〜。

日本に於いては飛鳥時代の昔から、先進文化を取り入れようとする対外開放主義とそれに抵抗する攘夷的民族主義が戦いを繰り返し、交互に支配的となってきた。明治以降もワン・サイクルがあって、戦後また最初の50年は対外開放主義の時代。いまはその反動で攘夷的民族主義が力を盛り返してきているように見える。いやな感じである。

近頃の若い人達は、先人たちが如何に苦労してニッポンの伝統文化だとか言う農村ムラ社会文化の弊害を克服してきたか知っていない。すさまじくおどろおどろしたものだったのである。今は「無害」となったように見えても、本質はなにも変わっていないので、放っておけばゴキブリと同じように勢いを取り戻して繁殖する。昔の記憶がない若い人達には「伝統文化」は美しく見えるのだろうが、実際に経験したものにとってはまさに悪夢。NHKなどの「先祖帰り」風潮にナイーブに煽られていると、おいらはどうせ死ぬからどうでもいいけど、若い人達は今にひどい目に合うと思う。

『海の狼』(ジャック・ロンドン)……これぞ「人生」小説!

最近の歯が浮くようなポリティカリー・コレクトな小説にうんざりしている人がいたら、これがおすすめ。人生とは野蛮な闘争であり、それに勝つことと正義とは全く関係がないことがよくわかる。

右の画(クリックで拡大)はこの物語が展開される舞台となる海豹船ゴースト号。二本マストのスクーナー。帆船の取り扱い方の勉強にもなる。




海豹船ではオットセイを狩猟するのに小型ボートを使う。天候が急変すると小型ボートは転覆してしまうので急いで本船に回収するのだが、そのためには本船は強風下で停船しなくてはならない。これを「ヒービング・ツー」と言うが描写が圧巻。暴風下一刻を争うためにスクーナーはセールを全開にして驀進、ボートを見つけるや風上側で下手急旋回ジャイブをして船首を風上に立て、メンスルをいっぱいに絞り同時にジブを風上側に張って裏風を受けさせて固定する。舵はラフいっぱいの位置で縛る。本船はこれで見事に停船し、ボートの方向にゆっくり寄っていくのだ。小型艇でやるのはともかく、大型スクーナーではたいへんな作業。昔の船乗りは尊敬するな〜。

このページ(防衛大ヨット部マニュアル)に「ヒービング・ツー」の原理が解説されている。英文学を読むにはこの手の知識は必須条件なのである。

狼ラーセン船長は、けっこう学があって聖書の「伝道の書」なんかを暗唱する。おいらは信心深くないのだが、この「伝道の書(コレヘトの言葉)」というのは般若信教や悪人往生みたいでなかなかいけますね。気に入った。

2/21 Today 和気清麻呂が死ぬ(799)

日本のラスプーチン道鏡は女帝称徳天皇をそそのかし、自ら天皇になろうと画策するが、身を挺してその陰謀を阻止したのがこの人であった:
和気清麻呂 - Wikipedia: "和気 清麻呂(わけ の きよまろ、733年(天平5年) - 799年4月4日(延暦18年2月21日))は奈良時代末期から平安時代初期の高級官僚。

道鏡は自ら皇位に就くことを望む。称徳天皇は和気清麻呂を召し宇佐八幡の神託を伺う(確認する)様、命じる。 清麻呂は天皇の勅使として八幡宮に参宮。清麻呂は大神の神託、「天の日継は必ず帝の氏を継がしめむ。無道の人は宜しく早く掃い除くべし」(八幡宇佐御託宣集)を朝廷に持ち帰り、称徳天皇へ報告する。報告を聞いた天皇は怒り、清麻呂を因幡員外介にいったん左遷、さらに別部穢麻呂(わけべのきたなまろ)と改名させて大隅国(現在の鹿児島県)に流されることになる。"


称徳天皇は自分の恋人道鏡を天皇にしたかったので、当然和気清麻呂にはすごい圧力をかけていたはず。当時の宮廷の空気もそういうものだったのだと推測される。それに逆らった和気清麻呂はいわば「空気の読めない男」だったわけ。「KY」にこそ価値があるのである。

2009年2月20日金曜日

セブンイレブンを公正取引委員会が問題視するのは当然だと思う

このニュース:
NIKKEI NET(日経ネット):セブンイレブンを調査 公取委、値引き不当制限容疑: "コンビニエンスストア最大手のセブン―イレブン・ジャパンがフランチャイズチェーン(FC)加盟店に対し、消費期限の近づいた弁当などを値引いて売る「見切り販売」を不当に制限した疑いがあるとして、公正取引委員会が同社に対し独占禁止法違反(優越的地位の乱用)容疑で立ち入り検査していたことが20日、分かった。"
売れ残り弁当を安値で販売するのはとても立派な社会的意味を持つ行為。でもそれは生産者側の不利益に繋がるので、セブン・イレブン側は値引きを不当に制限していた。この背景にはセブンイレブンの、消費者の利益を無視した農業生産者への卑屈な媚びがある。

セブンイレブンは最近やたらと「環境にやさしい」とか「農業生産者の顔がわかる商品」とか、都市部の消費者にとってはどうでもいいことにお金とエネルギーを使っているとの印象。結果として商品価格が高くなっている。最大手だから消費者はおれらからは逃げないとの計算だろうが、いささかひどい。自前の農場を経営しようとの動きがあるとのことだが、とても経営的には成り立たないプロジェクトとのこと。しかし目的は経済性ではなく、うるさい農協様の懐柔にあるのだという:
セブンファームはヨーカ堂のCSRだ - 今日の一貫:

"セブンファーム富里は2haしかない。
3人の家族経営。
資本金は300万。
ヨーカ堂の出資10%。
農協が10%で農家が出せる金額から逆算。
出資5割以下の特例を使っていない。  なぜか?

普通考えれば、スーパーという販売チャネルはあるのだから、できうる限り拡大し、メガファームにするのでは?
それがたった、2haだ。
なぜか?

農協の施設を利用、出荷は農協に任せ、手数料は農協に入る。
たしかに富里農協のオープンマインドはよくわかるし、農協も優秀なのはよくわかるが、なぜこれほど農協と一緒にやろうとするのか?

しかもこのビジネスモデルを神奈川・埼玉にも広げるという。
こうした零細な経営をあちこちに作ってどれだけのメリットがあるのか?

何か変だ。

スーパーはとかく農業者には人気がない。
流通革命とか、バイイングパワーとか、で流通を支配した。
米価下落は、スーパーの参入で拍車がかかった。
単純に物事を見る農家にとって、スーパーは悪者だった。
しかし買い物は、スーパーに行く。
そんなアンビバレントな対象だ。

そこで、そうした大量生産大量流通時代のイメージから抜け出て、地域共生産業としての一歩を歩みたいというのが、ヨーカ堂の農業参入。

いわば、スタンス転換なのかもしれない。
そのための装置が「セブンファーム」。"


ニッポンでは農協様に逆らってはどんな企業でも潰れてしまう(毒餃子事件ではあのJTですら青息吐息)。それだけ農協は強力な力を持っているのだ。セブンイレブンも農協に「上納金」を払って農協様に温和しくしていて貰おうと思ったわけ。

そのコストは消費者が払うことになる。やっぱりあいつら(農協とその組合員)がニッポンのガンだ。

日経ビジネス:「兼業農家」が日本を滅ぼす(山下一仁)

「兼業農家」が日本を滅ぼす:日経ビジネスオンライン: " 1970年以降、連綿と続けられてきた減反政策。転作を奨励するために7兆円の国費を投入してきたが、この40年で食料自給率は40%に下落。生産調整の対象になった水田の多くが休耕田になった。昨年、発覚した汚染米事件も、本をただせば減反政策に原因がある。農業関係者の利益のために、水田を水田として利用しない愚行。その制度疲労は明らかだ。

 「農協、自民党、農水省」。減反政策と高米価政策を推し進めてきたのは、この鉄のトライアングルだった。そして、その恩恵を最も受けてきたのが兼業農家だった。この生産調整が日本の農業にどのような弊害を与えたのか。そして、今後の農政をどう考えればよいのか。長年、減反政策を批判してきた元農水官僚、山下一仁氏に聞いた。(聞き手は、日経ビジネス オンライン記者 篠原匡)"
これとてもいい内容。ニッポン農業の問題点が網羅されている。農村利権集団のエゴこそ諸悪の根源。

抜粋:
  1. 山下 生産調整でコメの生産を抑制し、高米価を維持する——。これは、一言で言えば供給制限カルテル。ほかの産業であれば、独占禁止法の対象になる行為でしょう。「減反政策はカルテルである」。この点を、最初に強調しておきます。
  2. 生産者をカルテルに参加させるための何かのインセンティブが必要になります。そのインセンティブが年間2000億円、累計で7兆円に上る補助金でした。
  3. この7兆円に上る補助金を負担しているのは誰でしょうか。言うまでもありませんが、私たち国民です。しかも、この高米価を維持するために、この国は輸入米に対して高い関税を課している。その代償として、ミニマムアクセスを設定し、一定の輸入米を購入している。昨年9月、米加工会社、三笠フーズによる汚染米の横流しが発覚しました。残留農薬やカビのあるコメを酒造会社などに転売した事件ですが、あのコメも大半はミニマムアクセス米でした。わざわざ腐りやすい精米を長期間保存しているわけですから、カビが生えるのも当たり前でしょう。
  4. 高米価政策を採ったことで零細の兼業農家が滞留した。ご承知の通り、コメを作るのはそれほど難しくありません。実際のところ、週末だけの農作業でもコメが作れてしまう。そうして作ったコメが高値で売れていくのだから、兼業農家が農地を手放すはずがありませんよね。
  5. 零細の農家が水田を手放さなかったために、主業農家の規模拡大が難しくなった。規模拡大ができないのだから、コストを下げられない。コストが下がらないからコメを専門にしても所得も増えない。高米価政策の影響を受けたのは主業農家でした。
  6. 農協の政治的な基盤は圧倒的多数の兼業農家。その兼業農家に減反を強制することは自分たちの政治力を削ぐことになる。まあ、やりませんよね。その代償として、コメを専門に作る主業農家がどんどん不利になっていった。
  7. 減反政策で一番喜ぶのは農協というわけですか。山下 間違いなく農協ですね。2005年の話ですが、コメ価格センターの入札で価格を押し上げる不正な価格操作を行ったとして、全農あきたが入札停止の処分を受けたことがありました。高い価格で落札させ、卸売業者にリベートを払っていた。高い米価を設定すれば、それに応じて高い手数料を取れるからですよ。
  8. 与党の自民党にとって、組織された農民票は政権維持の要。その農民票をバックに持った農協は最大の圧力団体になりました。
  9. 減反政策によって約260万ヘクタールの農地が消滅しました。今の水田面積は250万ヘクタール。今ある水田面積と同じくらいの農地が耕作放棄や転用で消滅してしまった。工場用地や宅地の転用もやったし、公共事業で道路も入った。あるいは病院や学校が作られる。そうして、農地が消滅していったんですよ。
  10. 農政は言っていることとやっていることが支離滅裂です。農業には水資源の涵養や洪水防止など、農業以外の重要性があると主張してきました。この農業の多面的機能は6兆円ある、と農政は主張している。ただ、その6兆円の3分の2ぐらいは水田の機能なんですよ。水資源の涵養、洪水防止、美しい景観——。これはすべて水田の機能です。ところが、一方ではこの水田をなくす政策を採っている。
  11. 消費税を導入した時、農業団体は「食品に課税することは逆進的なのでやめるべき」と言っていた。でも、逆進的な米価政策を強硬に主張しているのは当の農業団体なわけです。本音は別のところにあるんですよ。自分たちが日頃していることと、言っていることが100%矛盾しているということに全く気づいていない。
  12. これまで減反政策にあまり不満がでなかったのは国民が豊かだったことが大きい。コメが少々高かろうが、コメを買えた。ところが、最近になって事情が変わりました。今回の金融危機で相当の失業者が出ることは間違いない。この人たちにとって、高米価は死活問題です。はっきり言って、高い米価を維持する消費者負担型の農政は逆進的。貧しい人ほど、影響を受ける悪い政策なんですよ。

他にもいっぱいあるけれどこの辺で。ぜひ原文を読んで下さい。

2/20 Today 小林多喜二拷問死(1933)

"小林 多喜二(こばやし たきじ、1903年10月13日 - 1933年2月20日)は、日本のプロレタリア文学の代表的な作家・小説家である。

1933年2月20日、逮捕される。同日築地警察署内において警視庁特高係長中川成夫の指揮の下に、小林を寒中まる裸にして、握り太のステッキで打ってかかった。その後警察署から築地署裏の前田病院に搬送され、19時45分に死去した。なお、警察当局は、翌21日に「心臓麻痺」による死と発表したが、翌日遺族に返された多喜二の遺体は、全身が拷問によって異常に腫れ上がり、特に下半身は内出血によりどす黒く腫れ上がっていた。しかし、どこの病院も特高警察を恐れて遺体の解剖を断った。"


『蟹工船』ブームだという。青空文庫に登録されているのでただで読める。

国家権力と結びついた既得権グループは醜悪。グローバル化のなか資本には国際競争があるので昔みたいなあくどいことは出来なくなったが、保護主義で守られている農村既得権集団は競争がないのでやりたい放題に都市プロレタリアートを搾取できる。

2009年2月19日木曜日

コーヒー文化について雑感……あまり「食」にこだわるのはカッコワルイのでは?

テレビを見ていたら、どっかのイナカのこだわりコーヒー店を経営する夫婦の話が紹介されていた。店主のこだわりもすごいが、お客も「こだわり派」ばかりで、20代の女性だけれど、ブルーマウンテンの味はこうでなくっちゃ、なぞおっしゃっていた。なんとなく恥ずかしくなった。

おいらも昔(高校生時代)コーヒーに凝ったことがあった。地元のいわゆるえらいコーヒー店めぐりは当然のこと、自分で種々の器具やネルの袋なんかでコーヒーを淹れたりなんかして、いっぱしの「通」を気取っていたものだ。子供のくせに異常だった。

その後、世界のいろんなところでいろんなコーヒーに接して何十星霜。結局落ち着いたのが、外出先ではドトールコーヒー(ベローチェもいいね)と、家ではインスタントコーヒーというパターン。今でも毎朝コーヒーを飲むが、インスタントコーヒーである。コーヒーメーカーは、数種類いまでも持っているが、ほとんど使うことはない。

コーヒーとは、日常的な飲料である以上、飲み慣れたコーヒーを一番おいしいと感じる。それが「なんとか焙煎」の高級コーヒーであろうとインスタントコーヒーであろうと、価値は同じ。慣れたものが一番なのである。パーコレーターで入れたコーヒーこそコーヒーだと思う人(アメリカ人だね)がいても、全くおかしくはない。それがお袋の味であれば、それが最高のコーヒーなのだ。

グルメにこだわる「おいしん坊」の世界は、所詮カッコワルイ。あれはみんなが貧しく餓えていた時代のビンボー人の憧れを具現化したものにしか過ぎない。ローマ時代から19世紀のパリで流行ったグルメも、一般人民がみな餓えていたからこそ意味があった。みんながじゅうぶん食える時代では、グルメで人に差を付けることは出来ないし、その記号的意味もなくなってしまうのである。

昨今の日本の家庭料理や「食」へのこだわりぶりは異常と言ってもいいのではないか。壮大な社会エネルギーの無駄が生じているような気がする。

2/19 Today 大塩平八郎の乱(1837)

大塩平八郎の乱 - Wikipedia: "大塩平八郎の乱(おおしおへいはちろうのらん)は、江戸時代の天保8年(1837年)に、大坂で大坂町奉行所の元与力大塩平八郎とその門人らが起こした江戸幕府に対する反乱である。大塩の乱とも言う。

前年の天保7年(1836年)までの天保の大飢饉により、各地で百姓一揆が多発していた。大坂でも米不足が起こり、大坂東町奉行の元与力であり陽明学者でもある大塩は、奉行所に対して民衆の救援を提言したが拒否され、仕方なく自らの蔵書数万冊を全て売却し、得た資金を持って救済に当たっていた。しかしこれをも奉行所は「売名行為」と看做していた。

このような情勢の下、利を求めて更に米の買い占めを図っていた豪商に対し、平八郎らの怒りも募り、豪商らに対して天誅を加えるべしと自らの門下生と近郷の農民に檄文を回し、決起の檄文で参加を呼びかけた。

2月19日(西暦換算で同年3月25日)の朝、自らの屋敷に火をかけ決起した。現在の大阪市北区天満橋の大塩邸から難波橋を渡り、北船場で鴻池屋などの豪商を襲い、「救民」の旗を掲げて船場の豪商家に大砲や火矢を放ったが、いたずらに火災(大塩焼け)が大きくなるばかりで、奉行所の兵に半日で鎮圧されてしまった。"
大塩平八郎は、当時はもちろん、いまだに国民の人気が高い。ある意味でニッポン精神の典型であるからだ。

というのは:
  1. われこそは「正義の味方」だと信じていること。
  2. 「弱者」への同情と利益誘導こそが「正義」だとの思いこみ。
  3. 「理性」より「情緒」を大切にすること。
  4. 政治は「ばらまき」であるという思考方法。
  5. 勝算が全くないにもかかわらず、戦略を全く無視して感情だけで「清水の舞台から飛び降りる覚悟で」決起するという行動。
  6. そういう人間が、当時の人たちから(いまの人たちからも)エライ人だと思われること。
  7. 最後は潔く「サクラチル」となったことでいよいよカッコイイとみなされたこと。成功しないことこそ美しいという「敗者の美学」がニッポンに広がった。今の自民党政治家も「敗者の美学」に酔っぱらっているんじゃないか。

勝てない喧嘩はするべきでない。成功しない革命は単なる暴動。

2009年2月18日水曜日

2/18 Today 岡本かの子が死ぬ(1939)

岡本かの子 - Wikipedia: "岡本 かの子(おかもと かのこ、1889年3月1日 - 1939年2月18日)は、大正、昭和期の小説家、歌人、仏教研究家。本名カノ。東京府東京市赤坂区(現東京都港区)青山南町生まれ。漫画家岡本一平と結婚し、芸術家岡本太郎を生んだ。

かの子が小説に専心したのは晩年の数年間だった。1936年、芥川龍之介をモデルにした『鶴は病みき』で作家的出発を果たす。パリに残した太郎への愛を、ナルシシズムに支えられた母と子の姿で描いた『母子叙情』、自由と虚無感を描き、当時の批評家に絶賛された『老妓抄』、女性が主体となって生きる姿を、諸行無常の流転を描いて確立させた『生々流転』などは代表作となった。1939年、油壷の宿で脳貧血で倒れ自宅で療養していたが、2月に入って病勢が急変、2月18日、49歳で死去。"
へんなおばさんという印象だが、岡本太郎を生み育てたというだけで、とてもエライ人。

息子(太郎)宛の手紙にこんな文章がある:
えらくなんかならなくてもいい、と私情では思う。しかし、やっぱりえらくなるといいと思う。えらくならしてやりたいとおもう。えらくなくてはおいしいものもたべられないし、つまらぬ奴にはいばられるし、こんな世の中、えらくならなくてもいいような世の中だからどうせつまらない世の中だからえらくなってくらす方がいいと思う。

とても正直な人だった。

おいらと岡本かの子の作品との出会いは、びっくりするほど昔である。小学校の時にみたテレビドラマ。腺病質の子供が好き嫌いが激しく特に魚は食べない、心配したお母さんは子供の好き嫌いを直すために自宅でにぎり寿司を作る。最初は子供が好きな卵焼き、次に「白い卵焼きだよ」といってイカ。子供はなんか面白くなって嫌いな魚を食べるようになると言ったようなお話しだった。ずっと年月がたって、このお話しの原作は岡本かの子の「鮨」だったと言うことがわかった。




ちなみにこのドラマを見ての散人の感想だが、子供を騙すとはケシカランというものだった。おいらも当時は魚は大嫌いだったから。

2009年2月17日火曜日

農協が進める「提灯(ちょうちん)行列」は、こわいな〜!

農政ニュース/JACOM「農の応援団」提灯で地産地消PR: "地産地消を推進する飲食店の応援活動では「緑提灯」が有名だが、「じばさんず」では現在「緑提灯」と「農の応援団」提灯を店内に掲げ、地産地消応援店としてPRしている。また店内ではこの活動に参加している飲食店のリストも掲示している。"
なんだか、異様だな〜。南京陥落の際のニッポン国民の提灯(ちょうちん)行列を思い出してしまった。

南京大虐殺 - Jinkawiki: "南京での大虐殺事件は、日本国内には知らされず、東京・名古屋・大阪などでは「南京陥落」を祝って提灯行列がおこなわれていたが、欧米では『ニューヨーク‐タイムズ』などによって「捕虜全員殺される」と報道され、国際的非難が沸きあがった。"

「毒餃子」事件で中国野菜は見事「撃沈」された。農協が大喜びするのはわかるのだけれど、輸入品が締め出されたおかげで高い農産物しか買えなくなった都市住民の気持ちは複雑だな〜。

2/17 Today 坂口安吾が死ぬ(1955)

坂口安吾 - Wikipedia: "坂口 安吾(さかぐち あんご、1906年(明治39年)10月20日 - 1955年(昭和30年)2月17日) は、日本の小説家、エッセイスト。"

そう、安吾がいったように、人もニッポンも、いまこそ「正しく墜ちきる」ことが求められているのだ。


名言だね〜、この安吾の言葉:
人は正しく堕ちる道を堕ちきることが必要なのだ。そして人の如くに日本も亦堕ちきることが必要であろう。堕ちる道を堕ちきることによって、自分自身を発見し、救わなければならない。政治による救いなどは上皮だけの愚にもつかない物である。(『堕落論』昭和21年4月1日「新潮」収録)

政府の巨額のバラマキ型経済対策なんて、むしろ有害なんじゃないか。

2009年2月16日月曜日

「新幹線の建設費用増加分は負担できない、でも新幹線は予定通りに開通せよ」だって

開いた口がふさがらないこの記事:
asahi.com(朝日新聞社):新幹線の負担増「地方に求めるな」 福岡知事、国交相に - 政治: "福岡県の麻生渡知事は16日、国土交通省に金子国交相を訪ね、資材高騰などに伴う整備新幹線の建設費増加分は地方に負担を求めない枠組みにするよう要請した。

麻生知事は要請後の記者会見で「地方の財政事情は厳しく(増加分を)支払う能力がない」と主張。新潟県の泉田裕彦知事が拒否の理由に挙げた「国の説明不足」については「ちゃんと説明されたら『分かりました』という状況じゃない」と話した。

 麻生知事は増加分を09年度県予算案に盛り込まない方針をすでに明らかにしており、工事に影響が出かねない。だが、九州新幹線鹿児島ルートの再来年春の開業は「公約」と述べ、遅らせることはできないとの認識を示した。"
いったい誰のために巨額の税金を投入しているのだ! イナカが欲しいと言うから、そのために都市住民(納税者)の負担で進めている事業ではないか。こんなイナカ・エゴがまかり通るようだと、新幹線事業は全部御破算にした方がいい。

イナカモンのエゴイズムは、もう飽き飽きした。イナカバラマキ公共事業でで一番も儲けたのはイナカモン(地主たち)だろう。そのくせ工事費用増加分は知らない(都会もんが負担せ〜)という。こういうイナカのエゴイズムがニッポンを衰退に導き、おかげでニッポン全体がビンボーになってしまったのである。あいつらは、やっぱりガンだな。

ワインを口に含んだだけで「泥酔」状態となった財務相……淘汰されるべき種が生き残ったからこういうことになった!

中川財務省の釈明:
asahi.com(朝日新聞社):中川財務相、泥酔疑惑に「ごっくんしていない」答弁 - 政治: "この日の質疑で財務相は当初、「13日のG7夕食会合でワインは飲み、風邪薬は少し多めに飲んだ。14日の午後1時50分からアルコールは一切飲んでいない」と説明したが、その後、「(14日の)昼食に乾杯したが、たしなむ程度。文字通り口にちょっと含んだ。グラス一杯飲んでいない」と微妙に修正した。"

それだけであんなになってしまった。下の You Tube のビデオでご覧あれ。

論より証拠、実際どういう状態だったかは、これをみればわかる:



日本列島の居住者のなかには、アルコールに極度に弱い遺伝子を持った「種」が存在する。世界的にもきわめてめずらしいケースで、昔々中国で突然変異的に発生した新しい特殊な「種」がたまたま日本列島に移住して、今でも淘汰されずに生き残っているのだとのこと。

日本列島は閉鎖隔離島なので、こうしたへんなのがいまだに生き残っているのだ。グローバル化が進行すれば何れは淘汰される。だから彼らは「絶滅危惧種の保護」に熱心なのだろう。

GDP年率12.7%マイナス……でも内訳を見るとまだまだ甘い人たちが多い

2008年10−12月実質GDPは35年ぶりの落ち込みだと言うが、まあこんなところでしょう。むしろ認識が甘い人たちがまだまだ多いことに驚いた。

上の表はGDPの内訳。クリックすると拡大するので精査して欲しい。住宅がプラスなのにはちょっと奇異感があるかも知れないが、これは発注がもっと前だからしかたがないところ(第4四半期の工事の発注は夏前に行われていたもの)。でも驚きなのは個人消費が実質でマイナス0.4%にしか落ち込んでいないと言うこと。世界経済危機はとっくの昔に始まっており、株価の大暴落も9月から始まっている。今度の大不況は構造的なシフトだということは前からわかっていたのに、人々はほとんど同じように無駄遣いを続けているのである。驚いた。

構造的シフトである以上、短期間に元に戻ることはない。遣ってしまったしまったお金は絶対に取り戻せないのである。そんなことは常識だったはずなのに、どうしてこんなことになっているのだろうか。

やはりニッポンの個人消費は家庭の主婦が主導権を持っているからこういうことになるのだろう。彼女たちは世の中の動きに疎いのである。いまだに「エコ」だとか「高くても安全な食品を買いましょう」とか浮世離れしたことをいいながら、従来通りのバブル消費活動を続けているのだ。今にべそをかくことになる。

もうひとつ堅調に推移しているのが「政府消費」。1.2%のプラスだ。政府消費とは聞き慣れない言葉だが、政府が提供するサービスのこと(一旦政府が買い取って国民にただで支給するという統計処理となっているから政府の消費とされる)。中身を見るとほとんどが人件費(つまり公務員給与)だ。彼らの月給はGDPがいくらマイナスになろうと減額されないのだ。民間の賃金カットが進むなか、彼らの給料は相対的に突出したものとなりつつある。まことにいい身分である。

こうした機動性・柔軟性に欠ける消費主体がニッポンには牢固として存在するから、マイナーな景気変動には有利に作用するが、構造的な大不況にはとても大きなハンディとなる。これはこの先の大きなマイナス要因として顕在化するであろう。

2/16 Today 西行入寂(1190)

西行 - Wikipedia: "西行(さいぎょう、1118年(元永元年) - 1190年3月23日(文治6年2月16日))は、院政期から鎌倉時代初期にかけての僧侶・歌人。 父左衛門尉佐藤康清、母源清経女。俗名佐藤 義清(さとう のりきよ)、法号は円位ともする。

23歳で出家して円位を名のり、後に西行とも称した。その動機には、友人の急死にあって無常を感じたという説が主流だが、失恋説もあり、これは『源平盛衰記』に、高貴な上臈女房と逢瀬をもったが「あこぎ」の歌を詠みかけられて失恋したとある。

西行は、以下の歌を生前に詠み、その歌のとおり、陰暦2月16日、釈尊涅槃の日に入寂したといわれている。享年73。

ねかはくは 花のしたにて 春しなん そのきさらきの もちつきのころ (山家集)
ねかはくは はなのもとにて 春しなん そのきさらきの 望月の比 (続古今和歌集)"


女に振られて出家したというのは、どうだかね〜。

ともあれ、エライ人は自分の死ぬ時期をコントロールできるのである。修業修業。

2009年2月15日日曜日

ニッポンではどうしてウヨクと警察は仲良しなんだろう?

今日の午後、麹町の輸入食料品店のヤマヤに食い物を仕入れに行く(バカダカイ国産食料品を買っていては年金生活者の生活は成り立たないのだ)。カミさんが買い物をしているあいだおいらがクルマで待っていたら、警官がやたらうるさい。あと何分で立ち去るのかを聞いてくる。クルマには運転手がいるのだから駐車違反じゃないし何が問題だと聞いたら、天皇陛下様がお通りになるのだとのこと。新宿通りでは百人ほどの警察官がクルマを移動させるためだけに働いている。一台でも「停車」させてはいけないとの命令を受けているようだ。ところがウヨクの宣伝カーだけは平気で二台も「駐車」している。なんだこれは。

みていると戦闘服を着たウヨクの団員が二人、宣伝カーを駐車させたまま、悠然と麹町警察署に入っていった。一般の警察官の手に負えなくなったのかどうかは知らないが、あまりに傍若無人。天皇陛下の安全を守るために100人の警察官の月給を払うことはまだ我慢できる。でもなんであんなウヨの説得にあんな敬意を払わねばならんのだ!あんなウヨはただちに豚箱にぶち込めばそれで済むこと。おいらの税金をあんな風に無駄遣いして欲しくない。

ウヨがのさばるので、日本はいよいよダメになっていく。でも日本をダメにする「ごり押し集団」はウヨばかりじゃない。さっきNHKテレビを見ていたらコンビニでお総菜を買うのは健康を損なうとかの趣旨で「シンポジウム」をやっていた。主婦たちはすぐ洗脳されてしまうようだが、「エコ」とか「食育」とかは、「ウヨ」と同じで気持ちが悪い。特定利権集団への利益誘導があまりに見え透いているのだ。ああいう連中がのさばるので、都市住民はぼられてますます貧しくなり、日本はいよいよダメになっていく。

曙橋「ぼうのぼうの」が日曜日もランチをはじめた!

あけぼの橋商店街では日曜日は店を閉めるところが多い。日曜日にやっているところはチェーン店を除いてはほとんど中国人とインド人のお店(韓国料理店ですら日曜は閉店)なのにここの店主は頑張っている。「ぼうのぼうの」とはイタリア語で「Good, good」という意味で、大将はフランスで二年修業してきたとのことだが、出す料理は純粋の和風というかわったお店。以前にも書いたがとてもおいしい。
ぼうの ぼうの [ 居酒屋 ] - Yahoo!グルメ



2/15 Today 西南戦争勃発(1877)

西南戦争 - Wikipedia: "西南戦争(せいなんせんそう)とは、1877年(明治10年)に現在の熊本県・宮崎県・大分県・鹿児島県において西郷隆盛を盟主にして起こった士族による武力反乱である。

2月14日、私学校本校横の練兵場で、騎乗した西郷による一番~五番大隊の閲兵式が行われた。翌15日、60年ぶりといわれる大雪の中、薩軍の一番大隊が鹿児島から熊本方面へ先発した(西南の役開始)。

1871年の廃藩置県で全国の直轄化が完成した明治政府だったが、反面、各藩の借金および士族への俸禄の支払い義務を受け継ぐことになり、家禄支給は歳出の30%以上となってしまった。政府は、赤字財政健全化のため、生産活動をせずに俸禄を受けている特権階級の士族の廃止を目的に四民平等を謳い、1873年に徴兵制、1876年に秩禄処分を行った。これで士族解体の方向が決定付けられてしまったため、士族の反乱が頻発し、西南戦争に至る。

士族を中心にした西郷軍に、徴兵を主体とした政府軍が勝利したことで、士族出身の兵士も農民出身の兵士も戦闘力に違いはないことが実証された。"


昔のサムライは今の公務員。公務員は「身分」なのである。現在もこの「家禄」の支給が国家財政を不健全化させている。合理化が必要だが、今の政府は明治政府みたいに度胸がないので、身分制は温存され公務員は民間企業が世界不況に苦しむなか「我が世の春」。当然「平成の西南戦争」も起こらない。

2009年2月14日土曜日

2/14 聖バレンタインの日

ウァレンティヌス - Wikipedia: "ウァレンティヌス(Valentinus, ? - 269年2月14日?)、あるいはヴァレンタイン (Valentine) は、3世紀頃のキリスト教の聖職者である。1969年までカトリック教会において2月14日を殉教の日としていたこの(元)聖人の実像ははっきりしない。

第2バチカン公会議後1969年の典礼改革で、史実上の実在が明らかでない聖人たちは整理され、現在カトリックの聖人暦に彼の日(St.Valentine's Day)はない。"

そうか、バレンタインデーは「非カトリック的」な行事なのだ。

インドのヒンズー教徒もバレンタインデーはケシカランといっている:
NIKKEI NET(日経ネット):: "バレンタインデー、インドで妨害予告 警察が厳重警戒【ニューデリー=共同】14日のバレンタインデーに対し、インドではヒンズー教至上主義を掲げる過激派が「インド文化にそぐわない」とイベントなどの妨害を予告、同日は警察などが全土で厳重な警戒に当たる。"

ニッポン教原理主義者はインド人ほどアホではないようで、今のところそんな動きはない。でもチョコレートを食べることはガーナのカカオ農園での児童労働を幇助することになると反対運動を展開しているNPOもあるみたい(今朝のNHKニュース)。いろんな人がいる。

2009年2月13日金曜日

NHK:どうする日本「危機の自治体」……無理やり借金をさせられたんだとさ

毎度のことながら限りなく憂鬱になる番組:
webザテレビジョン:番組内容詳細 地域発!どうする日本「危機の自治体」: "地域発!どうする日本「危機の自治体」2月13日 (金) 19:30-20:45 NHK総合

出演: 星野知子 内橋克人  片山善博 
司会: 松本和也

増え続ける住民負担▽減らされるサービス▽子育てに影響・宮城▽破たんした夕張は今▽財政非常事態・大阪▽病院赤字を解消せよ▽暮らしは大丈夫か?"
「地方自治体は被害者である、国から無理やり借金をさせられた」と内橋克人と片山善博は主張する。中南米経済危機の時の無責任な借金国の主張と同じ。

バラマキ型公共事業で一番儲けたのは誰か? イナカの地主と土建屋である。公共事業の優先順位は彼らがどれだけ儲けることが出来るかという順番で決まった(女性ゲストが「これはない」と憤慨していた不十分な小学校の耐震補修なぞは用地買収と新規建築が絡まないのでもちろんネグレクトされたのである)。あいつらがいかに儲けたかはこれを読めばわかる:
Letter from Yochomachi (Blogger): BS7「なんでも鑑定団」……すごい爺さんが現れた!: "なんでも先祖代々の農地が40億円で売れて、爺さんは「美術品」収集に凝る人生とのこと。ニッポンの農業問題の根源はこの辺りにある。"

中南米危機の際、それまで一番大儲けをしていた地元の「富裕層」はこぞって米国に資産を移して、祖国の危機に際してはダンマリを決め込んだ。地方は今たいへんだというが、世界不況の荒波をまともに受けている都市部とは比べものにならない。甘えるんじゃない!お金がたりないなら、地方で今まで大儲けをしていたイナカ富裕層から濡れ手に粟で儲けたあぶく銭を召し上げればそれで済むこと。なんで都市貧民がその負担をせんやいかんのだ!

シャワーの混合栓フィルターを掃除する

冬になりシャワーの勢いが落ちてかったるくなった。お湯の温度調節の問題かといろいろ調整するも直らず、TOTO のホームページを見るとそういう場合はサーモスタット混合栓フィルターを掃除することと書いてある。この歳になるまでそんなことはやったことがなかったけれどドライバーとプライヤーで挑戦してみた。止水栓を閉めてから取り外したフィルターにはゴミがいっぱい詰まっている(ここでは井戸水なので水道にゴミが混じる)。掃除すると見事にシャワーが復活。

昔見た映画「偶然の旅行者」でウイリアム・ハートがガールフレンドの息子に洗面台の水道管の修理を教える場面があった。男たるもの水道配管ぐらいは自分で修理できないとダメという教育的場面だが、おいらは自分では出来ないので複雑な思いでこのシーンを見ていた。でも、これでおいらもようやく一人前の男の子になった。満足じゃ。



そんなことは別にして、この映画は名作だと思う。旅行が大嫌いなくせに旅行ガイドブックを書くのが仕事であるライターとちょっといかれた女犬訓練士の物語。ディテールがとてもいい。

三菱UFJ銀行の劣後債

個人向け劣後債が続々出ている:
個人向け社債ウォッチ!: 【特集】劣後債徹底比較!最高の社債はどれだ?: "三菱UFJ銀行の個人向け劣後債です。
申込期間:平成21年2月23日~3月12日
期間:8年(3年経過後、繰上償還される可能性あり)
金利:2.30%~3.30%(2月20日に決定)
申込単位:1口250万円
発行総額:2000億円
格付:AA-~A"


三菱UFJフィナンシャル・グループの株を買うと2.94%の配当利回りで劣後債とほぼ同じ。しかし減配の可能性もあるし、社債なら株価に一喜一憂することもない。景気は当分悪そうだし、金利は上がりそうにないし、メガバンクの劣後債は買いかな。

2/13 Today ジョルジュ・ルオーが死ぬ(1958)

ジョルジュ・ルオー - Wikipedia: "ジョルジュ・ルオー(Georges Rouault, 1871年5月21日 - 1958年2月13日)は、野獣派に分類される19世紀~20世紀期のフランスの画家。

1890年にエコール・デ・ボザール(国立美術学校)に入学、ここでマティスらと知り合った。同校でルオー、マティスらの指導にあたっていたのは象徴派の巨匠、ギュスターヴ・モローであった。教師としてのモローは自己の作風や主義を生徒に押し付けることなく、ルオーとマティスという、モロー自身とは全く資質の異なる2人の巨匠の個性と才能を巧みに引き出した。

ルオーは、パリの美術学校でマティスらと同期だったこともあり、フォーヴィスムの画家に分類されることが多いが、ルオー本人は「画壇」や「流派」とは一線を画し、ひたすら自己の芸術を追求した孤高の画家であった。"


ジョルジュ・ルオーの画像検索:

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2009年2月12日木曜日

BS7「なんでも鑑定団」……すごい爺さんが現れた!

今晩の「なんでも鑑定団」には驚倒:
開運!なんでも鑑定団 紳助VS8人の刺客 目利き王決定戦 前編 - Yahoo!テレビ.Gガイド [テレビ番組表]: "開運!なんでも鑑定団 紳助VS8人の刺客 目利き王決定戦 前編「お宝目利き合戦」を開催。鑑定眼に自信のある芸能人たちが司会・島田紳助の出す難問に挑戦して、芸能界の目利き王を目指す!松坂投手の超レア品など豪華お宝が続々登場!"
数年前にこの番組に登場し、骨董の贋作を何千万円でつかまされたことがわかった爺さんがまたまた登場。あれ以来、骨董には懲りて、今は「絵画」の収集に凝っているという。億単位のお金をつぎ込んだという絵画5点が番組に登場。

鑑定の結果は、見事すべてガラクタ。贋作とも言えないようなド素人でも一目でわかる幼稚な絵画ばかり。まるでミレーらしくないミレーとか、山下清とはとても見えない山下清とか。爺さんは(88歳というが)「ハハハ」と笑うだけ。

なんでも先祖代々の農地が40億円で売れて、爺さんは「美術品」収集に凝る人生とのこと。ニッポンの農業問題の根源はこの辺りにある。

全国の悪人ども、ビンボーな都市住民を「振り込め詐欺」なんかでたぶらかすのは止めて、こぞってカネを持っているイナカを目指せ!

またイナカ農家が作る一個五万円のイチゴ(ここ)に、都市住民のなけなしのカネをみついで、あいつらをますます金持ちにするのは止めよう!

2/12 Today ダーウィン生誕200周年記念日

チャールズ・ダーウィン - Wikipedia: "チャールズ・ロバート・ダーウィン(Charles Robert Darwin, 1809年2月12日 - 1882年4月19日)はイギリスの自然科学者。 全ての生物種が共通の祖先から長い時間をかけて、彼が自然選択と呼んだプロセスを通して進化したことを明らかにした。

2009年記念

ダーウィンの誕生200周年と『種の起源』出版150周年記念の催しが世界中で行われている。「ダーウィン展」はアメリカ自然史博物館で開催したあとにボストン、シカゴ、カナダのトロントで行われ、イギリスでは”ダーウィン200プロジェクト”の一環として2008年から2009年にかけて行われる。日本では2008年に東京、大阪などで行われた。ケンブリッジ大学は2009年7月にフェスティバルを開催する。イギリスでは2ポンド記念硬貨が発行された。2008年9月に英国国教会は「あなたを誤解し、最初の我々の反応が誤りだったためにまだ他の人々があなたを誤解していることに対して」謝罪する記事を発表した。"


新聞ではダーウィン関係の記事が多いが、これはちょっと変わっている。心温まる記事だ:
The Darwins' marriage of science and religion - Los Angeles Times: "In their 43-year marriage, Charles and Emma Darwin used respect, understanding and acceptance to bridge the gulf between his reason and her steadfast faith."

主義主張は違っても、お互いを尊敬し、親密になることが出来るのである。世界の原理主義者どもは(ニッポンの原理主義者ももちろん)ダーウィン夫妻に学べ!

おいらも200周年ということで、まだ読んでなかった『種の起源』を読んでいる最中。難しいところをすっ飛ばせば、けっこう理解できる:





現在も動植物の進化はどんどん進行中。ニッポンというガラパゴス島に隔離され続けていると、やがてニッポン人は「珍種」となってしまうのかも知れないな。

2009年2月11日水曜日

NHK番組「ふたごの不思議に学べ」;数学の能力は遺伝しない!?

今晩のNHK「ふたごの不思議に学べ」:
インターネットTVガイド: "最新科学が解き明かす老化予防や能力UP▽お肌の老化3大原因は▽成績は遺伝で決まらない?▽がんの新要因発表▽ふたご40年ぶり感動の再会▽子育て法 三倉茉奈 三倉佳奈 黒沢年雄 陣内智則 神田愛花"

一卵性双子の学校の成績は普通の科目では見事に一致するが、数学だけは一致しないという。これは何を意味するのか?

数学の試験システムがいい加減だと言うことだろう。おいらも経験があるが、数学の試験では問題の解き方を憶えて居れば100点、憶えていなければ零点。だからおいらは大嫌いだった。実学的な意味では意味があるのだろうが、実力の差ではないのである。

おいらが数学が苦手だったのは、必ずしもおいらの頭が悪いからではなかったのである。余は大満足じゃ。

2/11 Today 建国記念日

建国記念の日 - Wikipedia: "建国記念の日(けんこくきねんのひ)とは、日本の国民の祝日の一つ。日付は2月11日。かつての紀元節。『日本書紀』にある神武天皇が即位したとされる日(辛酉年春正月、庚辰朔)に由来している。この日付をグレゴリオ暦に当てはめると紀元前660年(660 BC)2月11日となる。

国民の祝日に関する法律(祝日法)第2条では、「建国記念の日」の趣旨を「建国をしのび、国を愛する心を養う」と規定している。1966年(昭和41年)の祝日法改正により国民の祝日に加えられ、翌1967年(昭和42年)2月11日から適用された。"
日にちは別にどうでもいいとは思うが、この祝日、既得権集団にいいように利用されすぎ。

すなわち:

「国を愛する心を養う→ニッポン人ならアホでもウヨでもみな家族→外国人は家族じゃない→外国を犠牲にしてニッポンのアホウヨを儲けさせるのは良い政治→外国産品は毒だと宣伝する→鎖国だ、戦争だ→戦争で死ぬのはどうせ都市住民→国民は飢餓状態となり食い物が高くなり農村ウヨはさらに大儲け」という循環。

ニッポンの将来を真面目に考えれば、本当の国民の敵は国内にいる。この事実をうまくはぐらかしてしまうのが愛国教育。お国のためにならないと思う。

2009年2月10日火曜日

リスを見た!

昨夜雪が降ったので黒っぽい動物は見つけやすい。ニホンリスを見た。
ニホンリス - Wikipedia: "ニホンリス(日本栗鼠、Sciurus lis )は、哺乳網ネズミ目(齧歯目)リス科リス属に属するリス類の1種である。ホンドリスとも呼ばれる。日本固有種であり、本州及び四国に分布するが、中国地方及び九州ではほぼ絶滅したとされている。"


ヒノキの枝から枝へと盛大に雪を落としながら移動していた。食ったらうまいという:

リス - Wikipedia: "アメリカ合衆国のいくつかの地域では、近年までリスの肉は食肉として捉えられ、好まれていた。非常に多くのレシピにリスの肉の調理について記されていることがその証拠となる。アメリカ合衆国の主婦イルマ・ロンバウアー(en:Irma S. Rombauerを参照)が1930年代に著した有名な料理本ジョイ・オブ・クッキング(en:The Joy of Cookingを参照)の最初の版においてもリスの肉の調理法が記されていた。レシピによるとリスの肉はウサギの肉や鶏肉よりも柔らかいものの、それらの代わりとして利用できる。リスの肉には野生動物の肉らしい臭みはわずかしかない。

アメリカ合衆国の多くの地域、特にアメリカ合衆国南部では現在でもリスは食用として狩猟の対象となる。"


場所によって違うようだ。少なくともウィスコンシンでは白人はリスを食わなかったようだ。でもインディアンは日常的にリスを食べる。一方白人はカエルを食べる。お互いにゲテモノ食いだと非難し合いながら友達になるというお話しが下の本に書いてあった:




『小説フランス革命 革命のライオン』(佐藤賢一)……これ、やばい本!

散人はビンボー人だから今どきの高い単行本は買わないことにしているのだが、息子がくれたので読んだ。やばい!面白いのだ。よかったではないかと言うところだが、なんと続きがどんどん出るのだ(全部で十冊になるらしい)。これ癖になりそう。

オヤジに続編を買わせて自分はただで読もうという息子の深慮陰謀であったか。

フランス革命は小説的な出来事だから、小説として読むのが正しい勉強のしかただと思う。『革命のライオン』は一番最初の時代。全国三部会のゴタゴタからテニスコートの誓いあたりまで。ミラボーがすごくよく描かれている。ミラボーに泳がされているバイイやシェイエスも所詮あの程度の人間だったんだろうね。ミラボーは自分が死んだあとの「革命」指導者としてまだまだ青臭いロベスピエールに目を付けるのである。面白いよ。





表紙の装幀がいい。ミラボーの顔とルイ16世らしいアホ坊やの姿は、実に雰囲気が出ている。なんでもあんとに庵さんの力作らしい(ここ)。この調子で続編もお願いします。

2/10 Today 戦艦ドレッドノートの進水(1906)

ドレッドノート (戦艦) - Wikipedia: "ドレッドノート (HMS Dreadnought) はイギリス海軍の戦艦。起工 1905年10月2日 進水1906年2月10日。日本語のド級(弩級)、超ド級(超弩級)、ド級艦(弩級艦)と言う表現は本艦に由来する。

中間砲・副砲を撤廃して単一口径の連装主砲塔5基で構成する事によって当時の戦艦の概念を一変させた革新的な艦であった。これらの結果、ドレッドノートは以前の艦に比較して圧倒的に強力な戦艦となり、その後建造された類似艦をド級艦と呼んだ。それに付随し、本艦進水以前に就役・建造中だった全ての戦艦が一気に旧式化してしまった。

各国の建艦競争は「ド級艦」という新たな局面に舞台を移し、一度仕切り直される形で続くこととなった。"

従来型の戦艦がいくら束になって掛かっていってもドレッドノート一隻に勝てなかったのである。「みんな仲良く一緒に」沈没となった。

自動車についても同じことが起こるのかも知れない。電気自動車は従来型自動車を一気に旧式化させるか?

2009年2月9日月曜日

シイタケ回鍋肉(鮮磨回鍋肉)とパスタは、実によく合う!

今晩、ゆで豚(白豚)で回鍋肉でも作ろうと思ったが、飯を炊くのは面倒くさい。パスタ(フジッリ)があったのでそれで「中華風パスタ」を作ってみる。これ美味。

レシピ

材料:

  1. ゆで豚……適当量
  2. 生シイタケ……適当量
  3. 長ねぎ……半分
  4. しょうゆ……適量
  5. オリーブオイル……適量
  6. 赤唐辛子……二本(種を取って千切る)
  7. パセリ……少々
  8. フジッリ(デュラム小麦を使ったアラブ首長国ドバイ製品が安く入手可能)……適量(15分ぐらい、書かれているより長めに茹でる)

作り方:

材料は適当に薄切りにする。中華鍋にオリーブオイルを熱し、唐辛子、長ねぎを炒め、香りが立ったらゆで豚の薄切りを入れ、シイタケを加え炒め、フジッリを茹でたものを加え、しばらく炒め、フジッリの茹で汁を加え、醤油を加える。おわり。

フジッリとは螺旋状に短く切ったパスタ。ソースの味がよく染み込む。でもフォークで食べるのは無理。スプーンを使うこと。中華料理はイタリア料理と実に旨く融合すると言うことを発見。コメを食べる必要はないのでノーソン利権集団にぼられることもない。短時間で出来るし、おすすめ。

シイタケ回鍋肉の作り方はウーウェン先生のレシピを参照:



この本、もし持ってないのなら、永久保存本として買うべし。食事の基本が、目からウロコ。

エナガとコゲラを見る

エナガ - Wikipedia: "エナガ(柄長・学名Aegithalos caudatus)とはスズメ目エナガ科に分類される鳥である。エナガ科は世界で7種類が知られる。

シジュウカラ、メジロ、コゲラなどのちがう小鳥と群れをつくることもある。"
シジュウカラ、ヤマガラ、コガラ、ヒガラと一緒にやってきたがヒマワリの種を食べず水だけ飲んで飛び去る。エナガははじめて見た。
コゲラ - Wikipedia: "コゲラ(小啄木鳥、学名:Dendrocopos kizuki あるいは Picoides kizuki )はキツツキ目キツツキ科に分類される鳥類の一種。英名は 'Japanese Pygmy Woodpecker' で、日本にいる小さなキツツキの意。学名の内、種名の「kizuki」は、本種を記録した時の標本の採集地が豊後の杵築(大分県杵築市)だったことからつけられた。"
アカマツの木を突っついていた。これは今年になってはじめて。

ほかはいつもと変わり映えしない鳥ばかり。ヒマワリの種だけ置いておくとよってくる野鳥の種類が限定されるのかも知れない。脂身でも置いてみるか。

2/9 Today ふく(河豚)の日だそうです

ふく連盟年間行事: "ふくの日祈願祭 2月9日 下関ふく連盟は「ふく」の語呂に合わせて2月9日を「ふくの日」に制定。
同日、下関市内の恵比寿神社で、豊漁と航海安全を祈願し、市内の養護老人ホームへふく刺し慰問している。"

でも食べて死ぬ人もいまだに多い。

フグ - Wikipedia: "ふぐによる食中毒
1996年から2005年の10年間に、全国でふぐによる食中毒は315件発生しており31名が亡くなっている。その多くが、資格を持たない一般人がフグを調理した結果起きている。

主な死亡事故

2001年4月 - 東京都 60代男性 釣ったふぐを自分で刺身して食べてしまう
2002年5月 - 香川県 50代男性2名 2人で釣ったふぐを煮付けにして食べてしまう
2002年11月 - 三重県 60代男性 肝(有毒)
2003年11月 - 静岡県 70代女性 友人からもらったふぐの干物
2005年5月 - 長崎県 70代男性 自分でふぐの味噌汁を作り、食べてしまう
2005年9月 - 愛知県 50代男性 肝(有毒)
2006年3月 - 宮崎県 60代男性 自分でふぐを調理し、食べてしまう
2007年1月 - 長崎県 60代男性 自分でふぐを刺身にして、食べてしまう
2007年8月 - 長崎県 40代男性 肝臓(有毒)の味噌焼き
2007年12月 - 広島県 60代男性 内臓(有毒)の煮付け
2008年5月 兵庫県 50代男性 - 釣ったふぐを調理し、食べてしまう

ふぐ食が禁止された時代

豊臣政権下の時代に行われた朝鮮出兵の際、肥前名護屋城に駐屯していた兵士にふぐ毒中毒死が蔓延した為、豊臣秀吉は全国にふぐ食禁止令を命じた。徳川氏に政権が変わった時代においても、武家では「主家に捧げなければならない命を、己の喰い意地で命を落とした輩」として、当主がふぐ毒で死んだ場合には家名断絶等の厳しい対応がなされたという。明治時代にも当初はふぐ食禁止令(武家出身・庶民を問わず)を継承したが、下関でふぐを食した伊藤博文がその旨さに感心し(諸説あり)、山口県のみでのふぐ食を解禁した。その後ふぐ食の文化は山口県を中心に全国でも復活し、今日に至っている。"


「己の喰い意地で命を落とした輩」とは辛辣だが、真実でもある。

2009年2月8日日曜日

2/8 Today メアリー・ステュアートの処刑(1587)

メアリー (スコットランド女王) - Wikipedia: "メアリー(Mary Stuart, 1542年12月8日 - 1587年2月8日)はスコットランド女王(在位:1542年12月14日 - 1567年7月24日)。スコットランド王ジェームズ5世とフランス貴族ギーズ公家出身の王妃メアリー・オブ・ギーズの長女。

たびたびイングランド王位継承権者であることを主張し、またエリザベス廃位の陰謀に関係した。裁判ではメアリーが関与した証拠が提示され、有罪・死刑を言い渡された。エリザベス1世は死刑執行書への署名を渋る様子を見せたが、結局1587年2月8日、フォザリンゲイ城のホールでメアリーは処刑された。"
肖像画を見ると、エリザベス1世より美人だったようだ。

まあ、生かしておくといつ何時自分が逆の立場になるかも知れない時代だったから、しかたがなかったのである。

2009年2月7日土曜日

NYTimes : 日本の大型ばらまき公共事業の失敗に学べ!

Japan’s Big-Works Stimulus Is Lesson - NYTimes.com: "Nor is this remote port in western Japan unusual. Japan’s rural areas have been paved over and filled in with roads, dams and other big infrastructure projects, the legacy of trillions of dollars spent to lift the economy from a severe downturn caused by the bursting of a real estate bubble in the late 1980s. During those nearly two decades, Japan accumulated the largest public debt in the developed world — totaling 180 percent of its $5.5 trillion economy — while failing to generate a convincing recovery."
日本はこの20年間、イナカの漁師町に長大橋や水族館や高速道路を造ったりして巨額のお金を地方にばらまいたが、それが日本全体の民間投資を抑制し経済成長には逆効果でしかなかった、オバマは同じ過ちをしてはいけないという報告。

日本経済が長期衰退に入ってしまったのは、この種のバラマキ財政のためであることは実証されている。それなのにいまだにバラマキを要求する族議員ばかりが「腕力」をふるっている。族議員たちは、自分たちのおかげで日本が「ダメの見本」みたいな紹介方をされるようになって、恥ずかしくないのか!

最近は族議員たちもさすがに道路建設を主張するのは気が引けるのか、今度は「環境」とか「食料自給」とか「地域活性化」とか言いだしている。これは形を変えた新たなバラマキ要求に他ならない。

2/7 Today 平敦盛が討ち取られる(1184)

平敦盛 - Wikipedia: "生誕 嘉応元年(1169年 )死没 元暦元年2月7日(1184年3月20日)

笛の名手であり、祖父平忠盛が鳥羽院より賜った『小枝』(または『青葉』)という笛を譲り受ける。

平家一門として17歳で一ノ谷の戦いに参加。源氏側の奇襲を受け、平氏側が劣勢になると、騎馬で海上の船に逃げようとした敦盛を、敵将を探していた熊谷次郎直実が「敵に後ろを見せるのは卑怯でありましょう、お戻りなされ」と呼び止める。敦盛が取って返すと、直実は敦盛を馬から組み落とし、首を斬ろうと甲を上げると、我が子直家と同じ年頃の美しい若者の顔を見て躊躇する。直実は敦盛を助けようと名を尋ねるが、敦盛は「お前のためには良い敵だ、名乗らずとも首を取って人に尋ねよ。すみやかに首を取れ」と答え、直実は涙ながらに敦盛の首を切った。"
写真は敦盛草(アツモリソウ)。敦盛は死んで花となったのである。

アツモリソウ(敦盛草): "学名:Cypripedium macranthum var. speciosum
 花期:春

 山地の草原に生える多年草で,茎の先に直径 3 〜 5 センチの淡紅色の花をつけます。唇弁は袋状で大きく,これを平敦盛が背負ったほろ(母衣)に見立てたものです。なぜ平敦盛が出てくるかというと,熊谷直実が背負ったほろにたとえたクマガイソウ(熊谷草)との対比です。"

2009年2月6日金曜日

NHK特報首都圏:不況のなか運動選手はたいへん

運動選手たちはスポンサーが見つからないのでたいへんだとのこと:
NHK首都圏放送センター [特報首都圏]: " あと1年に迫ったバンクーバーの冬季五輪。プレシーズンを迎えたこの冬、選手たちの戦いが始まっている。
 その一方で、不況の影響がウインタースポーツの世界にも及んでいる。企業が相次いでスポンサーを撤退するなど、選手を取り巻く状況が急激に悪化。多くのアスリートたちが不安を抱えながらトレーニングを続けている。
 そうした中、一般市民などから広く活動費を集め、アスリートを支えようとする動きも始まっている。逆風の中で格闘する選手たちの姿を追った。"
コメンテイターは「これは”派遣切り”と同じだ」と企業の「無責任ぶり」に立腹している。でもこれは少しおかしいと思う。

オリンピックは所詮アマチュアスポーツの世界。好きなスポーツをやるのに人のお金を当てにしてはいけない。これではメダルが取れないと言うが、バブル全盛期のカネ余り時代でもニッポンのスポーツ選手は世界で良い成績を上げられなかった。ニッポンシステムの元ではお金でメダルが買えるわけでもないようなのだ。

昔、日本が貧乏だった時代でも日本選手はオリンピックで良い成績を残したように思える。なぜ最近弱くなってしまったのか。多分、農水族による「食育」などの「一億粗食強制政策」のおかげで、選手の体格が国際的に見劣りするようになってしまったからではないか。トルシエ監督は、こんな体格では世界に通用しないと言い残して日本を去った。

体格形成に一番影響するのが牛肉の摂取量。昔の貧乏家族でもいまより牛肉はたくさん食べていたような気がする。すき焼きは庶民の家庭の定番メニューだった。なにせ昔は牛肉が鶏肉より安かったのだ。いまは国内牛肉生産者の「高価格政策」によって牛肉はとてつもなく贅沢品になってしまい、庶民は食べられなくなってしまった。マクドや吉野家などでは安い輸入牛肉を食べられるが「食育おばさん」から目の仇にされている。オリンピックでメダルが取れないわけだ。

昔、孔子さまは庶民が牛肉をたくさん食べられる政治こそ良い政治だといった。孔子さまが今の日本の政治をを見れば利権集団のエゴに振り回されている「天下の悪政」と言うことだろう。

2/6 Today グスタフ・クリムトが死ぬ(1918)

グスタフ・クリムト - Wikipedia: "グスタフ・クリムト(Gustav Klimt, 1862年7月14日 - 1918年2月6日)は、帝政オーストリアの画家。

女性の裸体、妊婦、セックスなど、赤裸々で官能的なテーマを描くクリムトの作品は、甘美で妖艶なエロスと同時に、常に死の香りが感じられる(若い娘の遺体を描いた作品もある)。また、「ファム・ファタル」(宿命の女)というのも多用されたテーマである。『接吻』に代表される、いわゆる「黄金の時代」の作品には金箔が多用され、絢爛な雰囲気を醸し出している。(琳派の影響も指摘される)"
画像はクリックで拡大。まさに西洋琳派。

なぜオーストリア人なのに琳派なのか? 琳派とはスタイルであるからだ:
Letter from Yochomachi (Blogger): 「琳派とは、”スクール”ではなく、”スタイル”である」: "それに引き替え、昨今のニッポン芸術界では、「スクール」が幅を利かせているな〜。親分子分の関係。「文壇」とか「○○賞」とかいう言う権威主義もそう。またNHKが大好きな伝統芸術の「職人芸」の世界も所詮は「スクール」の世界。これでは閉鎖集団のメシのタネとはなっても、世界的な普遍性は持ち得ないのだ。目からウロコである。"

2009年2月5日木曜日

NHK「クロ現」:ペットボトル・リサイクルが中国のおかげでたいへん……アホか!

あほクニヤが熱弁をふるっていた:
クローズアップ現代 NHK:”崩れた“中国依存”
~日本のリサイクルを問う~
今、全国各地の自治体で、使用済みペットボトルの収集が危機的な状況になっている。リサイクル業者から引き取りを拒否されたり、価格の大幅引き下げを求められたりするケースが相次いでいるのだ。使用済みのペットボトルは、その半分が中国などに輸出され、再生資源に活用されていた。それが世界的な金融危機で輸出が激減したため、大量のペットボトルが行く先を失い、リサイクル業者の工場や港に野積みされたままの事態になっている。ここ数年、輸出依存が進んだ結果、国内では繊維や文具にリサイクルする工場が減少し、国内でリサイクル処理を容易に増やせない現状も明らかになってきた。「優等生」とされてきたペットボトルリサイクルは何故、崩壊の危機に追い詰められたのか?現状を検証し、今後のリサイクルはどうあるべきか、考えていく。”
日本のペットボトルのリサイクル制度そのものが、経済性を無視した持続性のないものだったことには全く触れていない。エコで食っている人間を食わせ続けるだけのシステムであった。そんな余裕は今の日本にはない。「プロ・エコ」へ払うお金を節約し無駄を省くことこそ不況を乗り切る鍵なのである。利権まみれのリサイクルシステムを廃止することこそ、いま望まれていることだ。

クニヤと番組スタッフは、武田先生の本を読むべきである:

「リサイクルは資源の無駄使いだ」(名古屋大学、武田邦彦教授)

Letter from Yochomachi (Blogger): 「アルキメデスの定理すら否定する環境原理主義者による利権学問が日本の文化を堕落させている」(武田邦彦)

Letter from Yochomachi (Blogger): 『偽善エコロジー—「環境生活」が地球を破壊する』(武田邦彦)……先生まだまだ頑張っている!

「環境をめぐる”ウソ”の背後には利権構造がある」(武田邦彦)




「中国」と「市場経済」のせいだとするのは、あまりにもアホ大衆に迎合する悪意に満ちた大衆扇動報道。いままでペットボトルを高値で(しかし回収コスト以下で)中国に買って貰っていた恩義を忘れて何でもかんでも中国のせいだとすればウヨ愚民に受ける。NHKはこれだからいやだ。

大不況下のニッポンは、お金の無駄遣いをやっている場合じゃない。バブル期はともあれ、生きるか死ぬかの状況では、利権エコロを食わせていくだけの余裕は日本にはないのである。

山中湖が「クリスタル・レイク」と改名されたらしい!

なんと山中湖があの惨殺現場に改名!『13日の金曜日』のクリスタル・レイクに! - シネマトゥデイ: "[シネマトゥデイ映画ニュース] 2月1日から2月13日の金曜日までの13日間限定で、あの富士五湖最大の湖である山中湖が、映画『13日の金曜日』で有名なクリスタル・レイクに改名されることがわかった。

さらに山中湖畔のステーキショップ「SNOOP」が、期間中に“ジェイソン・ダイナー”に変身。店内の装飾を『13日の金曜日』仕様にし、ジェイソンのホッケーマスクを模したジェイソン・ハンバーグセットを販売。先着50名に映画関連グッズが当たるキャンペーンが行われるのだが、店長自らホッケーマスクをかぶり、調理するその姿は、何も知らない観光客に恐怖を植え付けること必至だ。"


でも山中湖村のホームページをみるとそんなことはひと言も書いていない。道路の看板なんかはどうなっているのだろう。一度見てこよう。

「グロソブ」応援論をぶってみた

今日さる新聞社の金融記者(美人)がやってきて個人投資家はグロソブについてどう思っているかと聞いてきた。名前を出さないというのでグロソブは素晴らしい、今こそ買い増しだといい加減なことを言っておいた。

言っておいたこと:
  1. だいたいマスコミとかFPとかは、資産に対する若者と年寄りの認識の違いを心得てない。両者は全く違う。若者にとっての資産とは増やすもの、年寄りにとって資産とは使うもの。全然違うのだ。
  2. 背景には日本の公的年金制度が貧弱すぎることがある。年金だけでは食えないのだ。でも貯金を取り崩す「竹の子」生活はいや。予定通りに死ねなかったらどうする(長生きリスク)。元本には決して手を付けてはいけない。これランティエの鉄則。個人年金に振り込んでしまえば阪神大震災みたいな一生に一度の災害に対応できない。手を付けない元本は保険なのだ。元本の市場価格の変動は、我がことにあらず。
  3. ところが国債の利率は低すぎる。おまけに徳政令の伝統がある国だ。また利率が低いと言うことはお金を必要としていないと言うこと。必要としている国(高い金利を払う国)に投資するのが世のため人のため。
  4. グロソブの基準価格が下がったとか減配だと騒いでいるが、日本株に投資していたらもっとひどいことになった。基準価格が下がったのは円高のため。ユーロ建てでみれば上昇している。確かに支出するお金は円建てだが、円高になれば物価は下がる。われわれはみな世界価格で生活しているのだ。さらに毎月分配システムのおかげで「リスクの複利的膨張」を避けることが出来たとも言える。
  5. 2008年10月の教訓。分散投資は意味がなかったということ。質こそ大切。やっぱりソブリン債だ。むしろグロソブは買い増しするべきだ、グロソブはチキンラーメンと並ぶニッポン人の世界的発明だ、などなど。

それにしてもなんでおいらみたいな隠居のところに話を聞きに来たのと問えば、ネット検索で見つけたとこと。隠居の独り言みたいなブログ記事でも Google 様のおかげで世の中の目にとまることもあるのだと、感心。

2/5 Today 磯田光一が死んだ日(1987)

磯田光一 - Wikipedia: "磯田 光一(いそだ こういち、1931年1月18日 - 1987年2月5日)は文芸評論家、イギリス文学者。元東京工業大学教授。
横浜市生まれ。東京都立江北高等学校、東京大学文学部英文学科を卒業後、1960年『三島由紀夫論』で群像新人文学賞の佳作に入り、文芸評論家としてデビュー。第一評論集『殉教の美学』以来、日本浪曼派などに興味を示し三島由紀夫、永井荷風などの文学に鋭い考察を加えた。"

磯田光一の編集による『摘録 断腸亭日乗』を読んで荷風ファンになったから彼はおいらの恩人である。

膨大な「断腸亭日乗」を二冊の文庫にまとめるのは至難の業。磯田光一はその取捨選択の基準を明らかにしていないが、抜群のセンスである。普通は面白いところだけ抜き書きするのだろうが、わざとつまらない部分も残している。これが原典の雰囲気を旨くあらわしている。おすすめ。





2009年2月4日水曜日

急騰した住商を売り……住商株は初心者向き?

900円近くまで急騰した住商株の半分を売り。800円を下回れば買い。これを繰り返す。簡単に日銭が稼げる。

長期投資とやらは完全に時代遅れだな。長期投資で大損をこいたからこそ実感できる。ゲーム感覚で投資をする時代か。

三井住友銀行が個人向け劣後債発行!

個人向け社債ウォッチ!: 三井住友銀行が個人向け劣後債発行!; ”三井住友銀行が個人向け劣後債を発行することが分かりました。
期間は8年で、3年後から繰り上げ償還される可能性があります。
ソースはロイター

社債の詳細は以下の通りです。
発行総額:1000億円(予定)
社債の金額:1口100万円
金利:2.30%~3.30%(予定)
発行日:平成21年3月9日
申込:平成21年2月18日~3月6日
金利決定日:平成21年2月17日
取扱金融機関:大和証券SMBC、SMBCフレンド証券、野村證券、日興コーディアル証券
格付け:A+~A

3大メガバンクのうちこの冬個人向け劣後債を発行していなかった三井住友銀行がついに劣後債発行です。金利条件もみずほ銀行より若干高いものになりそうで、年末の劣後債祭りに乗り遅れた方は是非とも検討するべき社債です。”


かなりの人気のようで、申込日より前に、早い目に仮ブックしておくのがよさそう。当面、株はやめといた方がいい。

2/4 Today 平清盛が死ぬ(1181)

平清盛 - Wikipedia: "生誕 元永元年(1118年) 死没 治承5年閏2月4日(1181年3月20日)"

なかなかの人格者だったらしい。



平清盛 - Wikipedia"『平家物語』における悪虐、非道、非情の描写から、平清盛は古来成り上がり者の暴君、という評価が定着していたが、一方で実際の清盛の人物像は温厚で情け深いものだったともいわれている。『十訓抄』7-27には、若い頃の清盛について「人がとんでもない不都合な振る舞いをしても、冗談と思うことにした」「やったことがちっともおかしくなくても、相手への労わりとしてにこやかに笑い、とんでもない誤りをしても、役立たずと声を荒げることはない」「冬の寒い時に身辺に奉仕する幼い従者を自分の衣の裾の方に寝かせ、彼らが朝寝坊をしていたらそっと床から抜け出して存分に寝かせてやった」「最下層の召使いでも、彼の家族や知り合いの見ている前では一人前の人物として扱ったので、その者は大変な面目と感じて心から喜んだ」という逸話が記されている。"

こういう気配りがないと「暴君」にも成れないのである。

2009年2月3日火曜日

「文化の最後の砦であるはずの医者が無教養層に転落しつつある」(鹿島茂)

今晩の日経夕刊「プロムナード」でフランス文学者の鹿島茂が名言(迷言?)を。普通のお医者さんが読むと激怒されるようなタイトルだが、まさにそれがニッポン制度の問題なのだと膝を手で打つお医者さんも居られると思う。散人は現行ニッポンシステムの問題点がよく指摘されていると思った。鹿島茂は未来形で書いているが、おいらは日本はすでに非文化国家へ転落していると思う。

要旨:
  1. 大いに憂国の思いを深めている。文化の最後の砦であるはずの医者が、諸般の事情から完全に無教養層に転落しつつあるのだ。
  2. 昔は、森鷗外、木下杢太郞、斎藤茂吉、安部公房、北杜夫といった例を挙げるまでもなく、文学史に名を連ねる作家の多くは医学部出身者だった。美術でも、趣味道楽の世界でも、医業を家業とする家族で支えられてきた。
  3. 理由は単純。昔の医者にはインテリジェンスに加え、金とヒマという財産があったから。
  4. 今はどうか。まず無いのがヒマ。厚生労働省のおかげ。ヒマがなければ本も読めないし、音楽も聴けない。
  5. インテリジェンスはどうか。委員の待合室においてある雑誌をみると、昔とくらべ著しい質の劣化が認められる。総合雑誌は今はなく、金満家雑誌のみ。これは医者は儲かるという神話のおかげで医学部の偏差値が上がりすぎたため、高校時代に勉強しすぎてダルボーイになった連中しか医学部に受からなくなったからだ。
  6. カネはどうか。今回の恐慌で、健康保険が払えない無保険貧困層の拡大は必至だから、医者も儲からなくなるだろう。
  7. かくて、医者は三無的な存在に墜ち、「文化の最後の砦」も陥落し、日本は非文化国家へと転落してゆく。

今のニッポンでカネとヒマがあるのは、農村住民と専業主婦だけだろう。彼らが「ニッポン文化」の担い手になって行くのをみているのは確かに辛い。エコブームと地産地消(食育)運動はこうして起こった。今流文化にはインテリジェンスなんかは関係ないのである。

早く死にたい。

Google Earth に海底図が追加された!

Google Earth: "Google Earth 5.0 (beta) features:

Historical imagery from around the globe

Ocean floor and surface data from marine experts

Simplified touring with audio and voice recording"


東シナ海ってのは、本当に浅いな。

これじゃ中国はいくら性能の良い潜水艦を造っても上からまる見え。台湾を必要とするわけ。海底図を見れば国際政治がより深くわかる。

2/3 Today 節分「恵方巻き」とやらを食べる日らしい

2009年の恵方&恵方巻き: "恵方巻きは関西地方の節分の伝統行事でしたが、今では関東でも定番となりつつありますね。巻きずしは「福を巻き込む」ことから来ており、切らずに食べるのは「縁を切らない」という理由があるそう。具材は七福神にちなんで7種類使うと、より福が呼び込めるかも!
正しい食べ方:
一、恵方(2009年は東北東)を向いて、願い事を思い浮かべながら。
二、途中でやめず、一気に食べ切る!
三、食べている間は終始無言で!黙々と!"
食べ方にもいろいろ決まりがあるとのこと。どのコンビニでも価格は一律380円(森公美子さんプロデュースのだけは例外的に390円)。ニッポンには決まり事が多い。

寿司屋にも決まり事が多い。このビデオはとても参考になる:


2009年2月2日月曜日

地球は寒冷化している - 池田信夫 blog……これ日経新聞の引用だが、読むべし!

地球は寒冷化している - 池田信夫 blog: "けさの日経新聞(12面)に「昨年の気温、21世紀で最低、地球の気候、当面『寒冷化』、自然変動が温暖化抑制?」という記事が出ている。オンラインには出ていないので、主要部分を引用しておく:"
おいらが引用しようと思っていたら、池田信夫ブログがちゃんと先にやってくれている。エコおばさん必読。

今の世界(特にニッポン)では、とんでもない無駄なお金とエネルギーを、無意味なことに浪費しているように見える。特定の既得権集団がこれで儲けようとしているのはあいつらの勝手だが、国民は、バブルも終わったことだし、もう少し冷静になってはどうか。

日経:「異変 オフィスでコンビニ弁当禁止?」……なんたる無駄な規制!

今晩から始まった日経夕刊「暮らし新景」ページ。ゴミ減らしのためコンビニ弁当を禁止する企業が続出しているという。日本企業のエコ担当部署は実に下らないことにエネルギーを割いていると実感。今のご時世、こういう企業内の無駄な規制コストを減らすことが企業が生き残り出来るかどうかの鍵を握ると思うな。

東京都では、長い間生ゴミとプラスティックゴミは分別しなくてはいけなかったが、最近一緒に出してもよくなった。すごく助かる。出す方もとても便利になったし処理する方も面倒がなくなった。都経済全体としての節約効果は膨大な金額になるだろう。今までがおかしかったのである。

リサイクルとかエコとか、なんか宗教的な思いこみが多いようだが、武田先生のこの本なんかもっと読まれるべきだと思う:




なぜ天下の日経がこんな思いこみの強い環境オバさんに振り回されているのだろう。朝刊はいいのだが、夕刊にはとても違和感がある。無駄な「エコ」思いこみで、トータルの社会コストを増やし、会社の利益を減らしている会社の株は売りだ!

2/2 Today 行基入滅(749)……大衆動員とお金集めの天才

行基 - Wikipedia: "行基(ぎょうき/ぎょうぎ、天智天皇7年(668年) - 天平21年2月2日(749年2月23日))は日本の奈良時代の僧である。河内国大鳥郡(現在の大阪府堺市)の生まれ。681年に出家、官大寺で法相宗などの教学を学び、集団を形成して関西地方を中心に貧民救済・治水・架橋などの社会事業に活動した。(朝廷は)行基の技術力や農民動員の力量を利用した。741年(天平13年)3月に聖武天皇が恭仁京郊外の泉橋院で行基と会見し、同15年東大寺の大仏造造営の勧進に起用されている。勧進の効果は大きく、745年(天平17年)に朝廷より日本最初の大僧正の位を贈られた。大仏造営中の天平21年2月2日、菅原寺で81歳で入滅し、生駒市の竹林寺に墓所がある。また、朝廷より菩薩の称号が下され、行基菩薩と言われる。


今も昔も、民はお上から税金を取られるのを嫌う。でも、宗教が絡むと喜んでお金を払う。東大寺はこうして造られた。朝廷が行基を菩薩としたことは当然である。

「ブランド信仰」とか食い物の「国産品信仰」も宗教の一種。どんどんお金が集まるそうな。寄進する方はスッテンテンになるのだが、吾ことにあらずだな。

2009年2月1日日曜日

NHKニュース:今年の花粉は去年の1.5倍!……一向に対策が打たれないのはなぜだ

さっきテレビを見ていたら、今年の花粉量は昨年の1.5倍にもなるという。全国の花粉病被害者は1200万人。どんどん増えている。ぜんそくで死ぬ人も年間数千人。加害者は特定できる。少数の山林保有者である。カネを儲けようと思って大規模に植えたスギ人工林が花粉の発生源となっている。なぜ集団訴訟が起こらないのか?

この問題についてはすでに触れた:
花粉症……戦後最悪の公害事件、いったい誰が責任をとるのだ?: "日本全国で花粉症に悩む人は1200万人で、さらに今後2−3倍に増える見込みだと いう。毎年ぜんそくで死亡する患者4000人のうち相当数の死者は花粉症が影響しているだろう。戦後最悪の公害事件と言っていい。原因ははっきりしてい て、スギ人工林が元凶だ。全国のスギ人工林の76%は民有林だという。よって加害者も特定できる。どうして集団訴訟が起こらないのだろう?"

日経:花粉症によるGDP押し下げ効果、3800億円

林野庁がスギ花粉対策の「誇張」を謝罪……アホか!

NHKクローズアップ現代;花粉症……どうも胡散臭い: "どうもおかしい。花粉症は戦後最悪の公害事件である。いかなる工場公害よりも国民に及ぼした被害の規模はかけ離れて大きい。でもいまだにその責任については追及されずに放置されている。花粉をまき散らす、民間の山林所有者が最大の責任を負うべき問題だ。今晩のクロ現は、それを「中国の責任だ」とか大衆受けする議論にすり替えて、問題の本質を誤魔化す。これはおかしい。"

最後のNHK番組が特に興味深い。お上の宣伝塔であるNHKとしては、農民とともに自民党の支持基盤の一つであるイナカの山林保有者(大資産家で、ほとんどが農家)の利益は最後まで守らねばならないと言うことなのだろう。あいつらは花粉症の被害を知りながらいまだにスギを植え続けている。自分たちは「エコ」の担い手だそうだ。ニッポンで「エコ」という場合、そのほとんどが既得権益集団のメシのタネを守る手段として利用されている。問題の焦点がどんどんずれていくなか、あいつらのおかげで国民の健康は確実に着々と蝕まれていくのだ。都市住民よ、もっと怒れ!

「石油枯渇のリスクは地下ではなく、地上にある」(IEA事務局長田中伸男氏)

一昨日の日経夕刊「あすへの話題」で田中氏とアル・ゴア元米副大統領のやりとりが紹介されていたのでメモ。

要旨:
  • ゴア:IEAの見通しはたいへん優れている。ピークオイルだな。
  • 田中:それは少し違います。(ピークオイルとは既存の油田はすでに生産のピークを過ぎているという説)
  • ゴア:IEAによれば現在の生産量を維持するだけで2030年までにサウジアラビア四つ分の原油生産能力がいるのだろう。世界のどこにサウジが四つもあるのか。
  • 実はあるのだ。中東にはまだまだ開発の容易な油田がまだたくさんある。カナダのオイルサンド、ベネズエラの重質油、カスピ海、ブラジル沖、北極海にも。さらに石炭液化技術もある。深海メタンハイドレート石油埋蔵量の50倍もある。
  • 問題はコスト。オイルサンドはバレル40−80ドル。石炭液化で40−120ドル。メタンハイドレートはもっと高い。
  • 石油価格がじゅうぶん高いという見通しがないと投資が起こらない。一部の産油国は技術と資本を持つ国際石油資本の制限している。石油枯渇のリスクは地下ではなく、地上にある。

人間は昔から終末論が好き。石油についてもあと10年で枯渇するとこの50年言われ続けてきた。少子高齢化で働き手がなくなってしまうというニッポン終焉論や(いま多すぎて困っている)、地球温暖化はなんとしても防止せんやいかんという議論や(アメリカはいま寒波でたいへんらしい)、外来動植物によりニッポンの環境は破滅してしまうという「エコ」議論(馬、鯉、イモ、コメなど全部外来のもの)など思いこみの強い主張は、これと同じことではないか。

IEAの事務局長が日本人だとは知らなかった。こういう人:
EICネット[国内ニュース - 次期IEA事務局長に、田中伸男・OECD科学技術産業局長が選出]: "今回次期事務局長に選出された田中伸男氏は1950年生まれの56歳。1973年に通商産業省に入省し、在米日本大使館公使や通商機構部長などを経てOECD科学技術産業局長に就任した経歴の持ち主。田中氏の事務局長として任期は07年9月から。【外務省】"

グーグルがルモンドHPを有害サイトと指定してしまった(バグで)!

ルモンドがカンカンに怒っている:
Google vicitime d'un bug - Technologies - Le Monde.fr: "Pendant près d'une demie-heure le moteur de recherche Internet Google a été touché par un bug, samedi 31 janvier après-midi, affichant le message "ce site risque d'endommager votre ordinateur" à chacune des recherches. De quoi créér quelques frayeurs aux internautes."
でもすぐ直ってよかったね。

もっともこれはルモンドだけの現象ではなく「すべてのURL」で起こったことらしい。

Google/Blogger には時々こんなことがある。おいらのサイトも「スパムサイトの疑いあり」としてブログ投稿の度に絵文字を手入力させられていた。直して貰うのに半年かかったよ。今回は30分ぐらいで正常化したみたいで結構でした。

2/1 Today バスター・キートンが死んでしまった日(1966)

バスター・キートン - Wikipedia: "バスター・キートン(Buster Keaton, 1895年10月4日 - 1966年2月1日)はアメリカの喜劇俳優、映画監督、脚本家。本名はジョセフ・フランク・キートン(Joseph Frank Keaton)。チャーリー・チャップリンやハロルド・ロイドと並び、「世界の三大喜劇王」と呼ばれる。体を張りながらも、無表情で一途な役柄を特徴としたことから、「The Great Stone Face(偉大なる石の顔)」というニックネームがつけられた。その表情と命がけのアクションとのギャップがファンに愛されている理由の1つだともいえる。"
とにかく面白いのだ。You Tube でいいのを見つけた:



難しくないのが一番。